ウィップス・パラオ共和国大統領がご来館

4月27日(日)、2025年大阪・関西万博で開催されたパラオ共和国ナショナルデーの式典にご出席のため来日された、スランゲル・S・ウィップス・ジュニア・パラオ共和国大統領がBLUE OCEAN DOMEへご来館になりました。今回のご来館は、日本とパラオ両国の友好関係を象徴する重要な外交的機会であると同時に、BLUE OCEAN DOMEにおける海洋環境保全の取り組みとその理念に、ウィップス大統領が深く共感されたことが背景にあります。 本交流の契機の一つとして、2024年3月にZERI JAPANが所有する帆船「みらいへ」がパラオを訪問したことが挙げられます。この航海は、若者の育成および国際交流を目的としたものであり、海を通じて両国の友情を深める象徴的な事業となりました。ウィップス大統領もこの取り組みに高い関心を寄せられ、BLUE OCEAN DOMEの存在に大きな意義を見出されております。

式典当日には、BLUE OCEAN DOMEにおける協力の証として、ウィップス大統領とZERI JAPAN理事長の更家悠介の間で署名が交わされました。「海の蘇生」をテーマとし、国境を越えた対話と連携を通じて持続可能な海の活用を目指す共同声明となります。 ウィップス大統領は「日本とパラオは長年にわたり強い絆で結ばれており、今回の万博を通じて、その友情が新たな形で結実することを喜ばしく思います」と述べられました。更家悠介も「BLUE OCEAN DOMEは、私たちが共有する海の未来を守るための協働の象徴です。パラオの皆さまと共に、新しい海の時代を築いていきたいと考えています」と意向を表明しました。

今後、パラオとZERI JAPAN、そしてBLUE OCEANプロジェクトは、今回の縁をきっかけに、友好関係を基盤とした環境分野での連携をさらに深化させていくことを目指します。特に、海洋ごみの削減やブルーカーボンといった地球規模の共通課題に対し、具体的な協働の可能性を探っていく方針です。 また、帆船「みらいへ」の訪問事業のように、青少年の交流や人材育成を目的としたプログラムの展開も視野に入れています。将来的にはパラオ現地での活動や新たなプロジェクトの実施も検討しつつ、2025年大阪・関西万博終了後も継続可能なパートナーシップの構築を進めていきます。