〈8/18 Event Report〉Young Islanders Forum Japan

8月18日(月)、公益財団法人日本離島センターによる「Young Islanders Forum Japan」が開催されました。全国の離島から集まった高校生たちが、自らの島での暮らしや学び、挑戦を語り合い、持続可能な未来に向けたメッセージを発信し、映像作品やトークセッションを通して、次世代が描く離島の未来像を国内外に届けました。

第1部 島の魅力発信~5つの島への招待状~

第1部は、徳之島、五島列島、壱岐島、奥尻島から集まった高校生5人が登壇しました。鹿児島県立徳之島高等学校の森太陽氏は、豊かな自然や人の温かさを「不便だからこそ生まれる自由」として紹介します。長崎県立五島海陽高等学校の泉和穂氏は、自らを「島愛30%、島の人の笑顔20%…」と成分表になぞらえ、島で育ったからこそ得た誇りや挑戦心を語りました。長崎県立壱岐高等学校の池渕寛太氏は、仲間と島一周を旅した映像を披露し、同校の山口晃輝氏は「神々が宿る島」と呼ばれる壱岐島の魅力をクイズ形式で紹介し、祭りや食文化に触れながら地域の誇りを発信。北海道奥尻高等学校に留学中の板垣秋佳里氏は、奥尻島の魅力や島留学での体験を「何もないからこそ挑戦できる」と表現し、離島の可能性を熱く語りました。

第2部 長崎県立対馬高等学校ユネスコスクール部

第2部では、長崎県立対馬高校ユネスコスクール部が登壇し、「対馬の風、未来への種」をテーマに、地域固有の自然や文化を守りながら、SDGs達成に向けて行っている活動を紹介しました。島特有の希少動物・ツシマヤマネコの保護や、地域住民と連携した環境教育、韓国との交流事例など、多角的な取り組みを発表。生徒たちは「この活動をさらに世界に広めていきたい」と語り、地域課題に主体的に取り組むことの意義を強調しました。

第3部 離島高校生の交流と未来に向けたメッセージ

第3部は「未来へかける僕らの橋」をテーマに、生徒たちが自由討論を行い、人口減少や交通不便といった課題を前向きに捉え、「不便さがあるから助け合える」「何もないからこそ主体的に行動でき、創造できる」と語りました。さらに、「島での青春を体験してみてほしい」「一度でいいから離島を訪れてほしい」といったメッセージも飛び交い、会場やオンライン視聴者に強い共感を呼びました。

イベントの最後には、参加した高校生たちが離島の未来に向けた希望と決意を力強く宣言し、多くの人々へ新しい視点と行動のきっかけを届けました。


▼イベントの模様はYouTube〈BLUE OCEAN DOME 公式チャンネル〉で公開中です。ぜひご覧ください。

【#097】Young Islanders Forum Japan(ZERI JAPAN/公益財団法人日本離島センター)