昨今の新型コロナウィルス感染症の流行を踏まえ、レース・フォー・ウォーター財団のアジア地域における活動を6ヶ月間延期することとなりました。以下は、財団の公式発表です。
レース・フォー・ウォーター財団は、アジアにおけるR4Wオデッセイの寄港計画を6か月間延期していますが、引き続き海の保全に尽力しています。
理事会は、2020年5月〜8月の期間に予定されていたR4Wオデッセイの寄港計画を、今年の最後の四半期、つまり2020年10月〜12月に変更することを決定しました。これはもちろん、COVID-19対策として各国政府が課している衛生安全上のさまざまな指令を考慮して決定しました。
今回の延期については、特に日本における現地パートナーであるZERI JAPANをはじめ、現地の連携先は了承済みですが、次のホスト国となる中国とシンガポールでも同様です。
この活動の延期を補うため、年末にはプログラムをより実りあるものとし、また東京と大阪、上海、シンガポールなどの主要都市を優先的に対象としていくことで合意しました。
2021年の暫定プログラムに関連して、ドバイ万博2020-2021が延期されるリスクがありますが、アラブ首長国連邦内の主要な寄港先、特にドバイとアブダビは維持したいと考えています。その後、地中海を経由してヨーロッパに戻ります。イタリア、スペイン、モロッコ、ポルトガルに寄港し、2021年末にフランスで5年間のオデッセイを終える予定です。
R4W財団理事長、マルコ・シメオーニ:
「今日、私たち全員が経験しているこの困難で苦しい時に対応すべく柔軟性と能力を発揮して下さっている従業員、船の乗組員、およびサービス提供者の皆様に感謝します。
私たちの決定を承認し、継続的な信頼を固めてくれた主要なパートナーたちにも心から感謝します。もちろん、私たちの目標は、健康状態と物流条件が許せばすぐに連携プログラムを再開できるようにすることです」
このような困難な時期にも、当財団はソーシャルネットワーク、ウェブサイト、YouTubeチャンネルで近日中に見られるようになる様々な魅力的な動画を通じて、海洋保護のメッセージを宣伝し広める活動を続けます。
これに伴い、みなさんに思い出して欲しいことがあります。たとえプラスチック業界全体がこの健康上の危機を利用して「ライフセーバー」としての使い捨てプラスチックの利点をメディアで賞賛しても、私たちが日常生活でプラスチックを使うことで直接的・間接的に生じる損害は、健康と環境にとって未曾有の大災害であると理解することが重要だということ。そして、使い捨てプラスチックとの戦いを続け、行動することがどれほど緊急を要することであるか、ということです。
原文:レース・フォー・ウォーター財団公式サイトより
[6 month postponement...]
https://www.raceforwater.org/en/news/report-de-six-mois/