「帆船 BLUE OCEAN みらいへ」は、2024年の航海を終え母港の神戸に戻り、メンテナンス期間に入りました。2025年は〈みらいへ〉がスペシャルサポーターを務める「大阪・関西万博」が開催される年。これまで補修しながら大切に使ってきたセイル(帆)とシュラウド(マストを支える支索)を新しく作り直し、多くの人々に真新しいセイルを広げる姿を見ていただけるように頑張っています。
最初に始まったのは、シュラウドに使用するワイヤーを加工する「サービング」という作業です。
まずこちらが、現在の〈みらいへ〉のシュラウド。
3本のマストそれぞれに、片側3〜4本のワイヤーを張って、風の力を受け止めます。海上という厳しい環境で使用するために、ワイヤーには錆止めのグリスを塗り込んで、保護のために上から隙間なくロープを巻き、さらに防水塗装を施してあります。ワイヤーの間を横に渡しているのは、ラットラインと呼ばれるロープで、このように網目状にすることで、梯子として上り下りできます。
よく見ると、防水塗装の剥がれや、ラットラインの伸びなど、経年劣化が認められます。
サービング作業の様子をご紹介。
一般募集に応募してくれたボランティアさんも協力してくれています。
この後、黒い防水塗料を塗って仕上げていきます。
現場からは以上です。まだまだ作業は続きます。