宇宙も、地球も、生命も、
果てしない生の連鎖を生み出す海洋も。
私たちが生きるこの星は、
最先端の科学をもってしても
いまだ解明されていない神秘で溢れている。
BLUE OCEAN DOMEは、
水の惑星、地球と対話するパビリオン。
知っているはずの水を、
まるで生まれて初めてみる物質のように
新鮮に感じ直す、
超はっ水のインスタレーション。
地球上の約97%の水が織りなす
海という生命体の知られざる様相と、
プラスチック汚染の実態を描く、
巨大球体シアター。
驚異のリアリティで地球と対峙したあとに
見えてくるのは、どんな未来か。
PAVILION
BLUE OCEAN DOMEのテーマは「海の蘇生」です。漁礁の減少、海水温の上昇、気候変動よる大災害、そしてプラスチック汚染など、海洋はまさに危機に瀕しています。そんな水の惑星が直面している問題を克明に描き出すと同時に、地球、宇宙、生命、環境といった大きな概念からこれらの関係を捉え直し、環境モラルの覚醒を劇的に呼び起こしていきます。

BLUE OCEAN STUDIO
ドームC「叡智」にて、世界中のソーシャル・イノベーターの共創による、「海と保全と繁栄」の実現に向けた国際シンポジウム、講演、ワークショップ等のイベントを開催します。世界と日本の海洋テーマの最前線に触れ、魅力溢れる知的体験をお楽しみください。
BLUE OCEAN FES.
2025年6月8日(日)、EXPOアリーナ「Matsuri」にて、FM802とのコラボレーションによる音楽フェスを開催します。海を愛する様々なアーティストによる音楽ステージ、海を身近に感じる飲食、アート展示など、1日限りの「海のお祭り」をお楽しみください。
EVENT
BLUE OCEAN STUDIO
ドームC「叡智」にて、世界中のソーシャル・イノベーターの共創による、「海と保全と繁栄」の実現に向けた国際シンポジウム、講演、ワークショップ等をイベントを開催します。世界と日本の海洋テーマの最前線に触れ、魅力溢れる知的体験をお楽しみください。
SDGs EVENING TALKS
ドームC「叡智」にて、2030年のSDGsゴール達成に向けた、様々な企業・スタートアップ・NPO/NGOなどの最新の取り組みを発信します。
BLUE OCEAN FES.
2025年6月8日(日)、EXPOアリーナ「Matsuri」にて、FM802とのコラボレーションによる音楽フェスを開催します。海を愛する様々なアーティストによる音楽ステージ、海を身近に感じる飲食、アート展示など、1日限りの「海のお祭り」をお楽しみください。
本パビリオンでは、上記イベント内にて登壇・展示・PRを
ご希望される企業・団体の協賛を募集しています。
VR PAVILION
BLUE OCEAN DOMEのバーチャル会場では、ウミガメや魚たちがみなさまを冒険の旅へといざないます。海の不思議や課題を解き明かしてみませんか。
FEATURES
『BLUE OCEAN DOME—海と話そう。』
本になった海の話は、ひと味ちがう体験です。はじまりの空間で遭遇した“水の循環”や、巨大半球スクリーンに映し出されためくるめく海洋の実態を、新しい編集でお届けします。後半に収録されたドキュメンタリーは、海の危機と希望を、写真とテキストで掘り下げるものです。書籍『BLUE OCEAN DOME—海と話そう。』は、ブルーオーシャン・ドームの建築、展示とその制作背景を余すことなく紹介するとともに、さまざまな領域で研究・活動する人々の声を書籍ならではの緻密さで再現し、海を取り戻すための道すじを鮮明に浮かび上がらせます。万博のメッセージを本で持ち帰り、日常に戻った後も、コーヒーを片手に海と話す時間をお過ごしください。
企画・制作:原 研哉┼日本デザインセンター原デザイン研究所
仕様:変形B5(177×241mm)/272ページ/上製(背開き)
発行元:特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン

『あおいほしのあおいうみ』
ブルーオーシャン・ドーム限定版
宇宙から地球、生物、環境、食文化まで、幅広くわくわくする切り口で海の魅力と課題を紹介するビジュアルブックです。地球上の全ての生命にとって大切な「海」にあらためて関心をもってもらいたいと思ってつくりました。長崎県対馬の現場リポートのほか、専門家による最新の視点、海の未来に挑戦する全国の取り組みを紹介するなど、子どもにとっても大人にとっても読み応えのある本になっています。ブルーオーシャン・ドームでは巻末に特別付録がついた限定版を販売しています。
企画・発行:特定非営利活動法人ZERI JAPAN
編著:一般社団法人Think the Earth
監修:縣 秀彦(国立天文台)、大河内直彦(JAMSTEC) ほか
詩:谷川俊太郎「うみ」所収

味わう展示『海と山の超純水』
Dome Cのカフェスペースでは、料理研究家・土井善晴によるスープを販売。「海と山の超純水」とは、人の手が加わる以前の自然の恵みを、一杯のカップに表現したものです。混じり気のない海の塩と山の湧水を合わせた塩水が、人々に清らかな感性を呼び起こします。
企画開発|土井善晴料理研究家。1957年、大阪生まれ。家庭料理の第一人者として知られた土井勝氏の次男。大学卒業後、スイス、フランスで料理を学んだ後、大阪で日本料理を修業。土井勝料理学校講師を経て、92年に「おいしいもの研究所」を設立。NHK「きょうの料理」やテレビ朝日「おかずのクッキング」などの講師を務め、『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)、『素材のレシピ』(テレビ朝日出版)、『料理と利他』(ミシマ社)、『くらしのための料理学』( NHK出版)など著書多数。

UNIFORM
海にちなんだネイビーカラーのベストです。魚のヒレのようなあしらいを施した、取り外し可能なポケットが特徴。会期終了後も、海に関わる人々を中心に永く活用していただけるよう機能性を持たせています。
ユニフォームデザイン|津村耕佑ファッションデザイナー。1959年埼玉県生まれ。83年より三宅デザイン事務所に所属。三宅一生氏の下で主にパリコレクションに関わる。94年にファッションブランドKOSUKE TSUMURAおよびFINAL HOMEを(株)A-netから立ち上げる。パリ、ロンドン、東京でコレクションを発表した後、15年に独立。現在は個人プロジェクトとしてFINAL HOMEを展開する他、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授として教壇にも立つ。

未来の手指消毒ディスペンサー
「PROTEGATE EXPO2025」
1952年の創業以来、世界の「衛生・環境・健康」のために取り組むサラヤ。COVID-19を経て日々の習慣となった手指消毒をより簡潔、快適に行うためのオートディスペンサーを開発しました。対馬に漂着した海洋プラスチックを、品質や持続性などの課題を克服しながらボディの一部に活用しています。手を清めるたびに海の浄化を意識し、行動変容につなげていただけることを願っています。
デザイン|深澤恒正(サラヤ)

MEMBERS
ZERI JAPAN
ZERI JAPANとは資源とエネルギーを循環再利用し、廃棄物を0に近づける「ゼロ・エミッション構想」(ZERI:Zero Emissions Research and Initiative)を出発点として、日本における環境教育の啓発と実践、産業クラスター(連環)の構築、会員企業への情報提供や技術指導などを行い、循環型社会を実現するために2001年に設立されたNPO法人です。
更家 悠介
1951年生まれ。1974年大阪大学工学部卒業。1975年カリフォルニア大学バークレー校修士課程修了。1976年サラヤ株式会社入社。1998年代表取締役社長に就任、現在に至る。公益社団法人日本青年会議所会頭、財団法人地球市民財団理事長などを歴任。2010年藍綬褒章受章、2014年渋沢栄一賞受賞。
ZERI JAPANは、2019年のG20における「大阪ブルーオーシャンビジョン」の理念を継承して、民間パビリオンとしてブルーオーシャン・ドームを出展し、①プラスチック海洋汚染防止 ②海業の持続的発展 ③海の気候変動の理解促進について、世界の人々や企業と共に、その解決策を考え行動いたします。万博期間中は、運動や展示は会場内に閉じず、会場内外での各種イベント開催を予定しています。これらのテーマを発信し、少しでも問題解決につながるよう、活動を計画いたします。世界中の多くの方々、企業や団体の参画を希望・募集いたします。
坂 茂
アメリカで建築を学び、紙管、コンテナなどを利用した建築や災害支援活動で知られる。2014年には建築分野の国際的な賞であるプリツカー賞を受賞、2017年に紫綬褒章を受章、マザー・テレサ社会正義賞を日本人初受賞。2022年、ロシアのウクライナ侵攻被災者支援によりスペイン皇太子賞受賞。
万国博覧会の歴史を振り返ると、パビリオン建築は元来、これまでにない建築の思想、構造、素材が試される実験の場でした。しかし近年は残念ながら、コンピューター技術に頼った“形の遊び”としてのパビリオンがほとんどです。BLUE OCEAN DOMEは、世界に類を見ない新しい素材と構造を提案することで、日本が世界に先行する先端技術を社会の裾野へと実装されていくための発信の場として機能させていきます。高い強度を持ちながら軽量でリサイクル性の高い「竹」「CFRP」「紙」という3つの素材を用いることで、建築の重量を抑えて杭を打たずに施工することを可能にしました。会期を限定した仮説建築が求められる万博パビリオンならではの条件を活かして、産業廃棄物の発生を徹底的に削減しながら容易に解体・移築・再利用できる新たな建築の可能性を提案しています。
原 研哉
日本の伝統や美意識を未来資源として運用していく視点から、多角的なデザインディレクションを行なっている。「もの」のデザインと同様に「こと」のデザインを重視して活動中。国内外の受賞多数。シンガポールTVの制作による活動ドキュメンタリーが「 ニューヨークフィルムフェスティバル」金賞/銀賞を受賞するなど国際的に活動が注目されている。
宇宙飛行士は、宇宙から地球を眺めることによって、決定的な意識変容が起こると言います。真っ暗な宇宙空間で、星と星との壮絶な距離感を体感しつつ、生命に満ちた水の惑星を目の当たりにすることで、その存在の奇跡を自覚すると言います。月のような遠くから、ボールのように小さくなった地球を見て、そこに帰還したいと痛切に感じたのだそうです。同じような方法で、つまり宇宙から見ているようなリアリティで地球を体験していただくことができたなら、多くの人々を、宇宙飛行士と同等の意識変容に導くことができるのかもしれません。このパビリオンのテーマは「海の蘇生」です。二酸化炭素の固定、海洋資源の保全、そしてプラスチック汚染など、水の惑星が直面している問題を克明に描き出すと同時に、「地球」「宇宙」「生命」「環境」といった大きな概念からこれらの関係を捉え直し、環境モラルの覚醒を劇的に呼び起こしていきます。
INFORMATION
会期
2025年4月13日|日|〜
10月13日|月|
9:00〜22:00(最終入場受付 21:30)
会場
夢洲博覧会会場(大阪府大阪市此花区)


入場について
大阪・関西万博の入場チケットは電子チケットです。
まずはスマートフォンやパソコンで
万博ID登録サイトにアクセスし「万博ID」の登録が必要です。
その後、公式販売Webサイトよりチケットの購入や観覧予約を行ってください。