気象庁「日本の気候変動2025」

3月26日、文部科学省と気象庁が日本の気候変動に関する報告書を公表しました。

「日本の気候変動2025 ー大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書ー」

前回の報告書は2020年12月公表だったので、4年3か月ぶりになります。多くの方に読んでもらいたい。そして図やデータを活用してもらいたい。そんな気持ちが伝わってきます。

「概要版」は25ページで、スライド(パワーポイント形式)も用意されています。「これを使ってみんなにプレゼンして下さい」ということですね。この概要版に沿った「解説動画」も用意されています。それぞれ6~7分程度の長さなので「スキマ時間で見られるからね。一つでもいいから見て下さい!」という声が聞こえてきそうです。

「本編」は”基本を網羅”しているそうですが、90ページもあります。「こ、これが基本か」とちょっとたじろいでしまいますが、”より詳しく”書かれている「詳細編」に至っては392ページです。さすがにゴールデンウィークを全部潰す覚悟がないと読めそうにありません。事典のように、何か特定の項目を調べたいときに参照するような使い方がよさそうです。

「都道府県別リーフレット」は各地域について2ページで説明しています。気象庁は「ご利用にあたっては、まず「日本の気候変動2025」をご覧いただき、日本付近の大まかな変化傾向をご確認いただいた上でご利用ください」と書いていますが、とりあえず2ページのヤツをちょっとかじってからでも良いのではないでしょうか。

「素材集」には、報告書で使われているグラフや図、データなどさまざまな素材がまとめられていて、ダウンロードして利用できるようになっています。みなさんが資料を作る時、遠慮なく使って下さい、ということですね。

ぜひ参考にして、活用していただければと思います。