ドーナツ経済に倫理的境界(Ethical Boundary)を入れる提案

CEN名誉会長の山本良一先生が4月にまとめた論文をご案内します。

タイトル:ドーナツ経済に倫理的境界(Ethical Boundary)を入れる提案

円状に引いた惑星的境界(プラネタリー・バウンダリー)の内側に、持続可能な社会が満たすべき最低限の”社会的境界”(ソーシャル・ファウンデーション)の縁を引く。その二つの境界の間をドーナツに見たて、これを人類にとって安全で公正な活動空間と捉えて”ドーナツ経済”と呼ぶ考え方があります。

今回の論文は、そのドーナツ経済のさらに内側に倫理的境界(エシカル・バウンダリー)というものを設定して、その倫理的境界の転換点を集団で越えていくと考えるのはどうだろうか、と提案するものです。

倫理的境界の6つの候補の一つとして「足るを知る」が挙げられています。「老子」の中に出てくる「知足者富」(足るを知るものは富む)という言葉。たった4文字でありながら、特に今のような過剰消費の時代には人類の行末を左右するほど重要な意味を持つ言葉だなと感じます。

原文はこちらからダウンロードできますので、是非ご一読いただければと思います。