ガラムシー 金採掘のあとに残るもの

また新しい言葉を知りました。「ガラムシー」(galamsey)。カカオの産地として有名なガーナで行われている、小規模な金の違法採掘のことです。もともと英語のgather them and sell(かき集めて売る)というフレーズが変化した言葉だそうです。

近年、金の採掘のために森林が切り開かれたり、カカオ農地が買収されたりしており、採掘後には荒地が残るだけでなく、精錬過程で生じる水質汚染や土壌汚染により、周辺地域でのカカオ栽培にも悪影響があるばかりか、健康被害も起こっていて社会的な問題になっています。

BBCの映像がありますが、こちらをみると、あらためてその深刻さが分かります。

Galamsey: The deadly dig for gold (2024年12月4日、BBC Africa)

背景には、カカオ栽培よりも金採掘の方がお金になるという、地域住民の切実な状況もあります。

最近チョコの値段も上がりました。しかしガーナのこの風景と人々の苦悩を見ると、もっと高い価格で安定的にガーナの農家の人々からカカオを買っていたならば、もっと違った展開があったのかもしれないな…、などと感じます。世の中の仕組みは複雑ですね。

さて、株式会社シンク・ネイチャーの主催で「気候変動下での持続可能な必須原料の調達に向けて」というテーマでウェビナーが開催されるのでご案内します。

名称: ウェビナー「気候変動下での持続可能な必須原料の調達に向けて〜熱帯コモディティにフォーカスして」
日時: 2025年3月24日(月)14:00〜15:00
会場: オンライン(Zoom)
主催: 株式会社シンク・ネイチャー
参加費: 無料

主な内容:下記HPより抜粋
・はじめに
・主な熱帯農作物の紹介と、それらが気候を含む自然資本に大きく影響・依存して生産されていること
・気候と自然を一緒に考えていくことの大切さ
・気候変動や生物多様性の変化による栽培適地の変化
・シンク・ネイチャーにおける農作物コモディティの分析・評価の流れのご紹介
・まとめ、Q&A

登壇者(株式会社シンク・ネイチャー)
・代表取締役CEO 久保田 康裕
・取締役・市場開拓推進室 室長 五十里 翔吾
・ソリューション営業部長 渡邉 謙二

詳しくはこちらをご覧ください。