タイのバンコクでは1月25日から31日までの期間限定で、バスや列車が無料で乗り放題になりました。自動車の排気ガスによる深刻な大気汚染に対する緊急対策でした。鉄道の利用者は倍増する一方、車の交通量は1割減るという効果があったそうです。
どれくらいの大気汚染なのか。ニュース映像があります。
352の学校が大気汚染で閉鎖)
スイスの空気清浄機メーカー「IQエアー」が世界の都市の大気汚染度ランキングをウェブサイトに掲載しています。「最も汚染された都市のランキング・ライブ」という、「いやいや、ここにはランキングされたくないな…」と思わせる名前ですが、こちらのリンクで見ることができます。
これを書いている時点ではバンコクは31位(汚染指数96、「普通」レベル)になっていますが、少し前には7位になっていました。その時は汚染指数が160以上で、もはや「健康に有害」というレベルでした。ちなみに今の1位はパキスタンのラホール。汚染指数は216で、リストに上がっている都市の中で唯一「健康に非常に有害」レベルにまで達しています。
バンコクの「無料」作戦、目に見える効果があるのかどうかは分かりませんが、とりあえず今できることをやってみることで、後につながる何らかの発見があるのでは、と期待したいところですね。
さて、国立環境研究所が、さまざまな環境研究を発表するシンポジウムを開催するのでご案内します。
名称: 第40回全国環境研究所交流シンポジウム
日時: 2025年2月19日(水)13:00〜17:30
2月20日(木) 9:30〜12:30
会場: 国立環境研究所/オンライン
主催: 国立環境研究所
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
【2月19日】
○開会挨拶
国立環境研究所 理事長 木本 昌秀
○来賓挨拶
環境省大臣官房総合政策課 環境研究技術室長 奥村 暢夫
○特別講演
「環境 DNA 解析の現場から:生物多様性観測における利点と課題」
今藤 夏子(国立環境研究所)
○研究発表
<環境 DNA>
「環境 DNA メタバーコーディングにおける種の検出可能性の評価と研究デザインへの示唆」
深谷 肇一(国立環境研究所)
「昆虫類環境 DNA 調査の季節変化に関する基礎的検討-国II型研究成果報告-」
長谷部 勇太(神奈川県環境科学センター)
「環境 DNA が明らかにしたイトウ生息河川の魚類群集」
福島 路生(国立環境研究所)
<大気汚染>
「名古屋市における大気浮遊粉じん中 6PPD キノンの実態把握」
池盛 文数(名古屋市環境科学調査センター)
「ベイズ統計手法による CMB 法を用いた大気中微小粒子状物質(PM2.5)の発生源解析の検討」
花石 竜治(青森県東青地域県民局環境管理部)
「レベル 3 建材からの石綿散逸問題に関するこれまでの取組みと今後の展開」
酒井 護(大阪市立環境科学研究センター)
<廃棄物・処分場>
「廃棄物埋立処分場の汚泥中の PFAS 抽出条件の検討」
足立 里菜(大阪府立環境農林水産総合研究所)
「埼玉県における一般廃棄物最終処分場管理者との連携構築」
磯部 友護(埼玉県環境科学国際センター)
「最終処分場における事業者と研究者の連携によるデータの有効活用」
石森 洋行(国立環境研究所)
<情報提供>
「環境研究共創拠点の構築に向けた取り組みについて」
白井 知子(国立環境研究所)
【2月20日】
(下記リンクをご覧ください)
詳しくはこちらをご覧ください。