「これくらいなら大丈夫」だと思っていたけど、実はそうではなかった、という経験が一つや二つ、誰にでもあるかと思います。サンゴにもそんなことがある、ということが最近分かりました。
今年1月10日に産業技術総合研究所、北里大学、琉球大学の研究グループの発表がありました。
産総研:塵も積もれば山となる?低濃度のリン酸塩でもサンゴの生育を阻害(2025年1月10日)
陸上から海へ流れ込む農業排水や生活排水には「リン酸塩」が含まれていて、環境汚染の原因にもなります。海ではその濃度は最大で0.5マイクロモルほど。これまでは、この濃度が10倍(5マイクロモル)を超えたらサンゴの成長に影響が出ると言われてきました。つまり、通常なら全く問題にならない、と考えられてきたわけです。ところが今回の研究では、たとえ濃度が0.5マイクロモルであっても、水の流量が多くなるとサンゴの骨格の形成が阻害されることが分かりました。
サンゴに悪影響を与える要素について考える時、物質の濃度だけでなく、その流量(負荷量)も考慮に入れなければいけない、ということが分かりました。
これまで見えていなかったことが分かって、今後の海洋保全にも役立つ素晴らしい発見ですよね。しかし、サンゴにしてみたら「やっと気がついてくれましたか…」と言ってるのかもしれないな、などと考えると、ちょっと申し訳ない気もします。生物や自然環境の研究の大切さを改めて感じました。
さて、大阪・関西万博に関連して「変革から共創へ」をテーマにしたイベントが開催されますのでご案内します。ZERI JAPAN理事長の更家悠介も登壇します。
名称: 日経NIKKEI SDGs FESTIVAL OSAKA KANSAI
変革から共創へ 大阪・関西万博 扉をひらく
日時: 2025年2月17日(月)10:00〜16:30
2月18日(火)10:00〜16:15
2月19日(水)10:00〜17:00
会場: ハービスホール (大阪市北区)/オンライン
主催: 日本経済新聞社 日経BP
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
【2月17日 万博がひらく未来】
○挨拶
鳥井 信吾 氏 大阪商工会議所 会頭
○基調講演
「生命を捉えなおす〜動的平衡の視点から〜」
福岡 伸一 氏 生物学者・作家/青山学院大学教授
○企業講演
「大阪・関西万博から世界へ 〜SARAYAが描く持続可能な未来〜」
更家 悠介 氏 サラヤ 代表取締役社長/ZERI JAPAN 理事長
○基調講演
「大阪・関西万博シグネチャーパビリオン<いのちの遊び場 クラゲ館>の詳細と旅路の紹介
〜万博の裏側と未来に向けた願い〜」
中島 さち子 氏 (株)steAm代表取締役/大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー
○企業講演
「日本館基本構想コンセプト 〜いのちと、いのちの、あいだに〜」
塩瀬 隆之 氏 京都大学総合博物館 准教授/大阪・関西万博日本館基本構想ワークショップ有識者
○基調講演
「廃校校舎の来し方行く末」
河瀬 直美 氏 映画作家/大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー
○企業講演
「島津製作所のサステナビリティ経営 〜150 years of Innovation〜(仮)」
大八木 照之 氏 島津製作所 コーポレート・コミュニケーション部 上席理事
○基調講演
「アバターと未来社会」
石黒 浩 氏 大阪大学基礎工学研究科教授(栄誉教授)/ATR石黒浩特別研究所客員所長
(ATRフェロー)/2025年 大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー
○トークセッション
「万博の新たな挑戦、「テーマウィーク」とは何か?」
石川 勝 氏 プランナー、プロデューサー/シンク・コミュニケーションズ 代表取締役/
2025年 大阪・関西万博 会場運営プロデューサー
杉浦 広之 氏 三菱ロジスネクスト執行役員 技術本部長
苅田 修 氏 ボストン コンサルティング グループ 東京オフィス
マネージング・ディレクター & シニア・パートナー/BCGヘンダーソン研究所(BHI)フェロー/
BHI Japanリーダー
【2月18日 万博で描く共創社会】
(下記リンクをご覧ください)
【2月19日 未来をつくる学びの杜】
(下記リンクをご覧ください)
詳しくはこちらをご覧ください。