先日、朝早くに、川沿いの土手を走りました。冷たい空気の中、まだ太陽は出ておらず、東の空はオレンジ色や灰色、紺色などで彩られていて、「おー、最高だねぇ~」と気分が良くなりました。しばらくすると、少し離れた川沿いに密生する笹竹に真っ白い楕円形のものが三つくっついているのが見えました。最初「ありゃー、ポイ捨てされたポリ袋がどっかから飛んできたのか…。せっかくの素晴らしい朝が台無しだなー」なんて思ったのですが、「ん?」と思って近づいてよく見たら、なんとそれは笹にとまっている3羽のシラサギでした。長い首を引っ込めて丸くなり、じっと動かず、眠っているようでした。
一転、「お~、こりゃ朝からいいものが見られたなぁ。最高の朝だわ」と嬉しくなりました。しかし同時に、最初これをポリ袋だと思ってしまった自分に対していろいろ思うところがありました。「この世は自分の意識によって作られている」などと言われることがありますが、まさにその通りだなと納得してしまいました。「いやいや、そんな小難しいことじゃなくて、ただ単に目が悪かっただけだよね」とも言えますが。
さて、地球環境戦略研究機関(IGES)が主催する「地球温暖化を1.5度未満に抑えるために、いかに行動を加速できるか?」をテーマにしたオンラインイベントをご案内します。言語が英語で、残念ながら通訳はなさそうなのですが、IPCC議長のジム・スキー氏をはじめ、ドイツ、イギリス、インド、フランス、オランダ、シンガポールなどの専門家が登壇するので、あまり聞けないお話を聞けそうです。
名称: LCS-RNet第15回年次会合 –
地球温暖化を1.5度未満に抑えるために、いかに行動を加速できるか?
日時: (1日目)2024年12月19日(木)18:00~21:15
(2日目)12月20日(金)18:00~21:00
会場: オンライン
主催: 気候中立社会実現のための戦略研究ネットワーク(LCS-RNet)
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
【1日目:12月19日】
開会挨拶
・羽井佐 幸宏(環境省地球環境局総務課気候変動科学・適応室長)
・甲斐沼 美紀子(LCS-RNet事務局長 / IGES)
基調講演 「地球温暖化を1.5度未満に抑えるために、いかに行動を加速できるか?」
・ジム・スキー(IPCC議長)
セッション「産業の脱炭素化」
本セッションでは、産業の脱炭素化についての科学の現状を示し、産業の脱炭素化を加速させることができるのか、さらには産業の脱炭素化が世界の脱炭素化のけん引役になりうるのかを考えます。
セッション「気候レジリエントな戦略における農業と森林の役割」
本セッションでは、気候変動緩和における農林業の役割、そして具体的な取り組みや課題について議論を行います。
【2日目:12月20日】
基調講演「気温50度のパリ:熱波への適応」
スピーカー アレクサンドル・フロランタン(パリ「50度」レポート)
セッション「都市が気候レジリエントな形で発展していくにはどのような仕組みが必要なのか」本セッションの目的は、マルチスケールの気候ガバナンスと地域コミュニティの役割が増大していく中で、気候変動に適応すべく都市や都市部が活用できる多様な手段を分析することです。
・成功した政策と現状の課題(限界)について考察し、これらの政策がもたらす不適応と公平性の副作用の潜在的なリスクについて議論します。
・また、都市や都市部における適応政策や対策が、健康、雇用、生物多様性(自然を基盤とした解決策)といった他の重要な問題との必要な関連性に取り組む、統合されたレジリエントな遷移パスの一部(若しくは複数)となりうるかについても検討します。
パネルディスカッション「地域の政策と行動の統合」
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