「顔色をうかがう」というとなぜかネガティブな響きがありますが、外から見える表情から、相手の内面を推し測ること自体は大切ですよね。これからは人間だけでなく、植物の顔色をうかがうこともできるようになりそうです。
10月10日、東北大学が植物の健康状態を測る小型センサを開発したと発表しました。
東北大学:小型センサで植物を見守るスマート農業の新技術を開発 クラウド連携でいつでも、どこでも健康状態のモニタリングが可能に(2024年10月10日)
葉の裏面に取り付けたセンサで葉の色の変化や、(光を集める役割を持っている)クロロフィルという色素の含量、そしてストレスの程度が検出できます。外から見える表情から、植物の健康状態を知ることができる、ということなんですね。
農業の効率向上に大いに活躍しそうですね。また、気候変動が植物に与える影響をモニタリングするのにも使えそうですよね。あとついでと言ってはなんですが、人工知能と融合させて、自宅で育てている植物たちから音声で「ここ2、3日、俺の葉っぱをかじる虫が多くてイライラする。なんとかしてくれ!」とか「み、水をくれ~」とか「今日は気温も湿度も最適。気分は上々ですぅ」みたいな通知がスマホに届くようになったら楽しいですね。
さて、11月11日から22日にかけて、アゼルバイジャンのバクーでCOP29(国連気候変動枠組条約第29回締約国会議)が開催されます。これに関連したセミナーを地球環境戦略研究機関(IGES)が開催するのでご案内します。
名称: COP29直前ウェビナーシリーズ 第4回
「適応・損失と損害 COP29でのポイント」
日時: 2024年11月7日(木)16:00~17:00
会場: オンライン
主催: 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
適応(Adaptation)および損失と損害(Loss and Damage)は、温室効果ガスの排出削減を目指す緩和と対照的に、すでに顕在化し、今後さらに深刻化していく気候変動の影響への対応を進めるものです。
昨年のCOP28では、パリ協定の規定する適応に関する世界目標の達成に向けた取り組みをガイドし、またその進捗を評価するための、UAEフレームワークが決定されました。
今回のCOP29では、フレームワークが示す各目標に付随する、指標に関する議論が中心になる見込みです。また、COP28では損失と損害に対応するための、基金を含む新たな資金措置が合意され、その後、この運用に向けた調整が進められてきました。ワルシャワ国際メカニズムを中心とした技術的議論も、並行して進展してきています。
本ウェビナーでは、これまでの適応・損失と損害に関する動向を振り返り、COP29でポイントとなる点を解説します。
開会挨拶:田村 堅太郎 気候変動とエネルギー領域 プログラムディレクター
解説
・松尾 茜 適応と水環境領域 研究員
・岡野 直幸 適応と水環境領域 研究員
質疑応答
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