アイツタキでアイツ来たことが判明

最近、南カリフォルニア大学の発表で「地球の内核の回転速度が変化する」という記事(2022年)をみて「なにっ!?」とたまげました。子供の頃「地球ゴマ」という面白いおもちゃがありました。コマの金属枠の中に円盤があり、それを勢いよく回転させると、長いこと回り続けるコマでした。手のひらに乗せたり、水平に張った糸の上でも回すこともできて、いやあ、よく遊びましたね。その地球ゴマのことを連想してしまいました。

それまでは「内核は地表よりも常に速く回転している」と考えられてきたのですが、―いや、私はそれすら知りませんでしたが―、この研究で、地表に対して遅くなることも分かりました。1969-71年は地表よりもわずかに速く回転していたが、1971-74年は地表よりも遅くなっていたことが分かったそうです。まったく「ほんとかよ」と言いたくなるくらい驚きました。

こちらの記事にもまたびっくりしました。

東京大学:海洋マントルの有機炭素検出 
―南太平洋アイツタキ島マントル捕獲岩からのアプローチ―(2024年8月6日)

クック諸島のアイツタキ島の火山。地下70km以上の深さにあるマントルからマグマにとりこまれて地表に上昇してきた「マントル捕獲岩」を調べたら、海底の表層の生物に由来する炭素が含まれていることが分かったそうです。どうやってそんな地中深くまで炭素が沈んでいったのでしょうか…。その辺りは分かりませんが、とにかく表層からマントルへと炭素が向かう経路があることが分かりました。

地表と比較してずっと多くの炭素が地球深部にあるそうです。その炭素はどこから来てどこへいくのか。その量は。それを解明できれば、気候変動のメカニズムに関する理解がさらに深まります。

いやあ、とにかく地球は”深い”ですね。知らないことばかりです。

さて地中熱利用に関するシンポジウムが開催されますのでご案内します。

名称: 地中熱利用促進協会設立20周年記念シンポジウム
「 現在・過去・未来の地中熱利用 普及への取組み」

日時: 2024年10月17日(木)13:30~16:30 
会場: 千代田区立内幸町ホール/オンライン 
主催: 特定非営利活動法人 地中熱利用促進協会
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

【開会挨拶】
【来賓挨拶】
 ・地中熱エネルギー利用促進議員連盟 会長 遠藤 利明 様
 ・東京都知事 小池 百合子 様(調整中)
 ・環境省 水・大気環境局 局長 松本 啓朗 様

【基調講演】
『NEDOが取り組む技術開発、過去~未来 ― 再生可能エネルギー熱利用分野 ―』
 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
再生可能エネルギー部 熱利用・地熱発電ユニット ユニット長 馬場 惠里 様

【協会20年の歩み】
 地中熱利用促進協会 監事 及川 喜代文、事務局長 赤木 誠司

【地中熱利用促進協会ロードマップの紹介】
 地中熱利用促進協会 理事長 笹田 政克

【パネル討論】『これからの地中熱』
[ファシリテーター]
 地中熱利用促進協会 青年部会長 谷口 聡子
[パネリスト]
 ・株式会社梓設計 設備システム部門 副代表 機械システム部 部長 阿部 克史 様
 ・三菱UFJ リサーチ&コンサルティング政策研究事業本部 産業創発部 主任研究員 高橋 渓 様
 ・大阪市環境局 環境施策部長 河合 祐藏 様
 ・株式会社悠Green 取締役 脱炭素アドバイザー、
  株式会社H Energy 日本担当カントリーマネージャー 本橋 恵一 様
 ・地中熱利用促進協会 副理事長 安川 香澄
【閉会】

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