去年秋の記事ですが、ある金融アナリストが「乗客一人当たりの平均体重が4.5kg軽くなれば、アメリカの航空会社ユナイテッド・エアラインズは年間8,000万ドルの燃料費を削減できるだろう」という試算を出していました。
燃料の消費が減るというわけですから「あ、なるほど、体重を減らすと環境に優しい、ということもあるんだな…」と思いましたが、同時に、「いや待てよ、これが行き過ぎると体型や体重に敏感になりすぎてなんだか息苦しい世の中になりそうだな…」とも思いました。
なにはともあれ、ある課題についてさまざまな点に着目して検討するのは大切ですね。最近よく聞く「ライフサイクルアセスメント」なんかもそうですよね。製品やサービスの初めから終わりまでをあらゆる角度からチェックするのが重要です。
日本化学会の主催で、ライフサイクルアセスメントについてのセミナーが行われますので、ご案内します。
名称: 第17回環境教育シンポジウム ライフサイクル思考で深める環境教育
日時: 2024年8月9日(金)13:00~17:00
会場: 化学会館(東京都千代田区)/オンライン
主催: 日本化学会 環境・安全推進委員会
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
○開会挨拶・趣旨説明
奥田 知明 (日本化学会 環境・安全推進委員会 環境小委員会 委員長/慶應義塾大学理工学部・教授)
【第一部 講演】
「ライフサイクルを思考した環境教育」
伊坪 徳宏 (早稲田大学 理工学術院 創造理工学部・教授)
「ライフサイクル思考を基礎とした環境教育とその探究学習への展開」
松本 真哉 (横浜国立大学 大学院環境情報研究院 人工環境と情報部門・教授)
【第二部 高校生による環境化学に関する研究発表】
2~3演題:高校生による発表を行います。
【第三部 パネルディスカッション】
「ライフサイクル思考を社会に根付かせるには」
パネラー:伊坪 徳宏(早稲田大)、松本 真哉 (横浜国立大)、
田原 聖隆(産業技術総合研究所 IDEAラボ)
○閉会挨拶
水川 薫子 (日本化学会 環境・安全推進委員会 環境小委員会 副委員長
/東京農工大学農学研究院・講師)
○交流会(参加無料)
環境化学に関わる教育や研究・探究活動について,意見交換を行います。
カジュアルな雰囲気で交流できる場になればと考えておりますので,ぜひお気軽にご参加ください。
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