こんなところにもいた「使えるやつ」

どんなに甘く優しい声で言われても「あなたって、使えない人ね」などと言われたらちょっと凹んでしまいますよね。いまでは、ちいさな藻類ですら「使える」存在ですから、それを考えるとなかなか立ち直れませんよね。

東京大学が、体長10マイクロメートルほどのクラミドモナスという微細藻類を使って小さな構造体を動かす手法を開発しました。環境中の汚染物質の調査・除去、微小環境での物質運搬などに利用できる可能性があるそうです。

東京大学プレスリリース:微生物によって動く小さなマシン
~微細藻類によってマイクロマシンを駆動する方法を開発~(2024年7月8日)

資料を見ると、彼らは体長10マイクロメートルなのに、秒速100マイクロメートルで泳げるそうです。さらっと書いてありますが、これを人間の大きさに換算したら、身長170cmの人が秒速17mで泳げるというイメージです。彼らに汚染物質の除去を頼めるようになったら、ものすごいスピードでやってくれそうです。

現在、微細藻類で燃料を作ったり、食料にしたり、ビタミン剤を作ったり…さまざまな研究が進められており、新たな産業が生まれつつあります。そんな微細藻類の可能性に関するシンポジウムが開催されますので、ご案内します。

名称: 人と地球のwell-beingを叶える新たな産業とは 
    ― 微細藻類を基点に|One Earth Guardians公開シンポジウム2024

日時: 2024年7月31日(水)18:15~20:20 
会場: 東京大学/オンライン 
主催: 東京大学大学院農学生命科学研究科 One Earth Guardians育成機構
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

 本シンポジウムでは、千年先まで人類が豊かに暮らせるようにするためバイオテクノロジーを活用して「光合成を基点とする」産業構造に変えていこうとするちとせグループを率いる藤田朋宏氏、「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマに企業や大学と学際的研究を行う石川善樹氏、One Earth Guardians育成プログラム発起人の一人でバイオエコノミーの実現を目指す五十嵐圭日子教授を登壇者に迎え、今まさに注目の集まる微細藻類を基点として、人と地球のwell-beingを叶える新たな産業とはどのように生まれるのかを考えます。

・講演1 
 五十嵐 圭日子 / 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授

・講演2 
 石川 善樹 氏 / 公益財団法人 Well-being for Planet Earth 代表理事 (オンライン登壇)

・講演3
 藤田 朋宏 氏 / ちとせグループ Founder & CEO

・パネルディスカッション | 人と地球のwell-beingを叶える新たな産業とは
 パネリスト:講演登壇者
 ファシリテーター:中西 もも / 東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授
          ・One Earth Guardians育成プログラム アドミニストレーター

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