太平洋の島しょ国と脱炭素

2023年11月に、南太平洋の島国ツバルが、オーストラリアと移住協定を結びました。ツバルは人口が11,000人ほどですが、オーストラリアが年間280人に特別ビザを発給して移住を可能にするというものです。行き場があるとはいえ、海面上昇のせいで自分が生まれ育った国を離れなければならない、しかもそれが将来海に飲み込まれて消滅するかもしれない、と考えるとなんとも胸が痛みます…。

太平洋の島しょ国は親日的で、国際社会においても日本の活動を支持してくれる重要な国々だと言われています。そうした国々との関係を強化するために日本は1997年に「太平洋・島サミット(Pacific Islands Leaders Meeting, PALM)」を初めて開催。以来3年ごとに開催され、各国首脳が集まって地域の安定と繁栄を目指し、経済成長や安全保障、環境、教育、保健など、さまざまな課題について協議してきました。

今年、第10回目のサミット(PALM10)が7月16日から18日まで東京で開催されます。これに先立ち、太平洋地域における脱炭素化と気候変動に対する強靭性を促進するための政策対話イベントが開催されますので、ご案内します。

名称: 太平洋地域における公正なエネルギー移行を通じた
    GX推進に向けた島しょ国リーダーによる政策対話

日時: 2024年7月12日(金)10:00~12:10 
会場: 国連大学/オンライン 
主催: 国連開発計画(UNDP)
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

○祝辞 外務省代表 (調整中)
○開会挨拶 カンニ・ウィグナラジャ 国連事務次長補 国連開発計画(UNDP)総裁補 兼 アジア太平洋局長(ビデオメッセージ)

【第1部:基調講演とビデオ上映】
○太平洋地域のGXに関するUNDP制作ビデオ上映(5分)
○基調講演「カーボンニュートラルに向けたエネルギー転換のための
総合的なアプローチと国際開発支援(仮)」:  
田村 堅太郎 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)プログラムディレクター

【第2部:ハイレベル政策対話「私たちの望む未来-太平洋地域におけるGX転換への変革的シフト】
セッションモデレーター:山本晃子 UNDP環境エネルギーチーム アジア太平洋地域チームリーダー
パネリスト: 
・パプアニューギニア政府代表(TBC)
・サモア政府代表: Mr. Kalavini Shalom Maualaivao, Assistant Chief Executive Officer, Transport and Infrastructure Sector Coordination Division, Ministry of Works, Transport, and Infrastructure
・バヌアツ政府代表: Mr. Antony Garae Liu, Director, Department of Energy, Ministry of Climate Change and Natural Disaster
・日本の民間セクター代表(TBC)
・環境省代表(TBC)

○閉会の辞
・伊藤信太郎 環境大臣
・ハジアリッチ秀子 UNDP駐日代表

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