一酸化二窒素が40年で4割増

2001年に「グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)」という国際研究プロジェクトが始まりました。日本の国立環境研究所と、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)に国際オフィスを置き、グローバルな炭素循環について研究を進めています。

6月12日、GCPが「世界の一酸化二窒素(N2O)収支2024」を公表しました。

国立環境研究所:世界の一酸化二窒素(N2O)収支2024年度版を公開

一酸化二窒素は、二酸化炭素やメタンと比べたら大気中の濃度は低いものの、温暖化を引き起こす力(地球温暖化係数)は高いです。それが過去40年間で人為起源の排出量が4割も増加している、と報告しています。主な原因は、農業活動。窒素肥料や堆肥の使用増加が主な要因です。他の産業活動、廃棄物、バイオマス燃焼も大きな要因です。

しかも困ったことに、2010年代以降の大気中N2Oの増加速度が、これまでの想定シナリオを上回っているそうです。こ、これはあまりいい知らせではありませんね…。「世界の一酸化二窒素(N2O)収支」の図をざっくり見て、雰囲気を掴んでいただければと思います。

さて、サステナブル経営推進機構(SuMPO)が行うセミナーをご案内します。

名称: 『サステナビリティトランスフォーメーション(SX)に向けたLCAへの期待』
    ~伊坪教授の出版記念セミナーを開催~

日時: 2024年7月5日(金)15:00~19:00 
会場: 都内(調整中)/オンライン 
主催: 一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)

参加費: 無料(講演後の懇親会への参加は有料)

主な内容:下記HPより抜粋 

○ご挨拶
一般社団法人サステナブル経営推進機構 代表理事
(株式会社LCAエキスパートセンター 代表取締役社長)壁谷 武久

○特別講演「SDGs時代の環境評価(仮題)」
早稲田大学 理工学術院 創造理工学部環境資源工学科 教授 伊坪 徳宏 氏

○企業講演「環境経営と環境影響評価(仮題)」
積水化学工業株式会社 ESG経営推進部 環境経営グループ長 三浦 仁美 氏

○SuMPO/LEC講演
講演1:「CFPからLCAへ(仮題)」
一般社団法人サステナブル経営推進機構 LCA本部長 鶴田 祥一郎

講演2:「MiLCAを用いた環境影響評価の実装に向けて(仮題)」
株式会社LCAエキスパートセンター  LCA事業部 主任研究員 須永 紗希 氏

○閉会の挨拶
株式会社LCAエキスパートセンター 専務取締役 神崎 昌之 氏

○懇親会

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