日々のストレスから抜け出して「たまには旅をしてみたいなぁ」と思うことって、ありますよね。そんなときは、「こ、この飛行機の移動で二酸化炭素が○○トン出てしまうのか…」だなんて考えたくないものですよね。旅行にまつわる炭素排出量がネットゼロになったら、本当に気持ちよく旅ができそうです。
公益財団法人東京観光財団のサイトに、ひとつの報告書があります。
「旅行・観光業のためのネットゼロ・ロードマップ」
旅行・観光業界に向けた新たなターゲットフレームワークの提案
世界旅行ツーリズム協議会(World Travel and Tourism Council, WTTC)、国連環境計画(UNEP)、アクセンチュア株式会社が協力してまとめた、脱炭素に向けての提案です。
これによると、2019年時点で旅行・観光業は世界のGDPの10%以上を占め、世界の10人に1人が旅行・観光業に携わっています。こんなにも多くの人々が携わっているんですね。日本を含めて、多くの国でとても重要な収入源であり、経済活動であることが分かります。温室効果ガスの排出量をみると、2016年には人為的排出量全体の5%を占めており、そのなかの半分近くは「航空」「道路輸送」「その他の輸送」「鉄道」「クルーズ」「その他の水上輸送」から生じるものです。
気候変動との関わりについて言うと、旅行・観光業は自然災害によってインフラが破壊されたり、交通に障害が起きたり、文化遺産・自然遺産が破壊されてしまうなどのリスクを抱えているわけですから、人々の輸送面から生じる温暖化ガスの削減を追求していくことはとても重要になりますね。脱炭素を進めることがこの産業の未来を明るくする。そんな繋がりが見て取れます。
さて、大阪・関西万博では国内外からの大規模な人の移動が予想されています。それを受け入れる旅行・観光事業者の脱炭素の取り組みはいかに実行されるべきでしょうか。観光事業者向けの脱炭素セミナーがオンラインで開催されますので、ご案内します。
名称: 大阪・関西万博に向けた観光事業者向け脱炭素化セミナー
日時: 第1回 2024年6月26日(水)11:00~12:10 以降第5回(9月5日)まで
会場: オンライン
主催: 大阪市
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
「誘客につながる脱炭素の進め方」
(1) 観光業界が脱炭素化に取り組む必要性
・特定非営利活動法人四国グローバルネットワーク 理事
/環境省四国環境パートナーシップオフィス 所長 常川 真由美 氏
・株式会社BIG EYE COMPANY(上勝町ゼロ・ウェイストセンター運営主体)
Chief Environmental Officer 大塚 桃奈 氏
(2) EXPOグリーンビジョン・EXPOグリーンチャレンジのご紹介
(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)
(3) 脱炭素化に取り組む事業者の事例紹介
・奈良交通株式会社(第1回目/第2回目)
・株式会社近鉄・都ホテルズ(第3回目/第4回目)
・ホテルモントレ大阪(第5回目)
(4) 空調制御サービスを活用した脱炭素に繋がる取り組み事例紹介(関西電力株式会社)
(5) 大阪府のカーボンニュートラル施策のご紹介(おおさかスマートエネルギーセンター)
(6) 脱炭素化への支援メニューのご紹介(事務局)
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