数万年の眠りから覚めるものたち

去年8月、シベリアの永久凍土で4万6000年ものあいだ仮死状態にあった線虫が蘇生されたというニュースがありました。目覚めただけじゃなくて、元気いっぱいで、その後100世代以上も繁殖したというから驚きです。

朝日新聞:4.6万年の仮死状態から覚めた「線虫」 研究者が感じた衝撃と意義

よくSF映画で、宇宙船が長期間航行をするときに搭乗員が冬眠装置に入るなんてことがあります。遠い未来の話なんでしょうが、こんなに小さな線虫から何かヒントが得られるかもしれないと思うと、面白いですよね。それにしても何万年も眠って目覚めた時って、どんな気持ちなんでしょうか。

しかし一方で、温暖化でシベリアの永久凍土が溶けて、それまで土中に閉じ込められていた過去のウィルスが復活する可能性もありますから、こちらはちょっと背筋が冷たくなる話です。

Euro news: Scientists revive ‘zombie’ virus that was trapped for 48,500 years 
in the Arctic’s permafrost (科学者らが北極の永久凍土に4万8500年閉じ込められていた”ゾンビ”ウイルスを復活させた:2023年3月9日)

この記事では、研究者たちは気候変動により危険なウイルスが再び出現する可能性があると警告している、とされています。

さて、こんな暗い話にとらわれてばかりはいられません。「エネルギー転換シナリオを考える」シンポジウムが開催されますので、ご案内します。

名称: [シンポジウム] 脱炭素へのエネルギー転換シナリオを考える:
    エネルギー基本計画は何をめざすべきか

日時: 2024年6月21日(金)15:00~17:30 
会場: 虎ノ門ヒルズフォーラム/オンライン 
主催: 公益財団法人 自然エネルギー財団
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

【開会あいさつ】
大野 輝之 自然エネルギー財団 常務理事

【特別講演】「自然エネルギー3倍化をめざす世界(仮題)」
パオロ・フランクル /国際エネルギー機関 再生可能エネルギー部門 責任者(調整中)

【報告】「脱炭素への2035年エネルギー転換シナリオ」
高瀬 香絵 自然エネルギー財団 シニアコーディネーター

【討論1】「自然エネルギー3倍化の意義と可能性」
・パオロ・フランクル /国際エネルギー機関 再生可能エネルギー部門 責任者(調整中)
・ブルース・ダグラス /グローバル・リニューアブルズ・アライアンス(GRA) CEO
・木村 誠一郎 自然エネルギー財団 上級研究員
[モデレーター] トーマス・コーベリエル /自然エネルギー財団 理事長

【討論2】 「ビジネスは自然エネルギーを求める」
・阿部 哲嗣 リコー ESG戦略部 ESGセンター 所長
・磯野 久美子 自然電力 取締役
・豊田 祐介 デジタルグリッド 代表取締役社長
・加藤 茂夫 気候変動イニシアティブ(JCI)共同代表
・高瀬 香絵 自然エネルギー財団 シニアコーディネーター
[モデレーター] 石田 雅也 自然エネルギー財団 シニアマネージャー

【閉会あいさつ】
大林 ミカ 自然エネルギー財団 事業局長

詳しくはこちらをご覧ください。