北九州都市圏域 再エネ100%電力化

北九州都市圏域。九州の北の玄関口に位置するところで、北九州市を含む18の市町(6市12町)で構成されています。古くから陸上・海上の交通の要衝として栄えてきた地域で、世界遺産の官営八幡製鉄所にも代表されるように、製造業もおおいに発展して北九州工業地帯を形成してきました。

これだけの数の自治体があつまると存在感も大きいですね。総人口は約137万人、総面積1,467平方kmで、ともに福岡県の30%ほどになり、人口の規模では滋賀県や山口県に匹敵するそうです。

この北九州都市圏域が、2022年4月に第1回脱炭素先行地域のひとつに選定されました。公共施設やリサイクル企業などへの再エネの導入、最適運用モデルの構築。それを中小企業にも展開して地域産業の競争力を強化することを目指しています。

さらに、2025年までに約2,000ある全ての公共施設を再エネ100%電力に切り替えるという目標も立てました。

こうした取り組みはこちらのサイトに見やすくまとめられています。

北九州都市圏域の再エネ100%電力化の取り組み

見てみると、現在までに北九州市では587、北九州都市圏域では627の公共施設で再エネ100%が導入されていることが分かります。

また、日本初のEV充放電器実証実験も行われています。まさに先行地域ですね。

さて、北九州市立大学の主催で地域の脱炭素化と大学の役割についての
シンポジウムが行われるので、お知らせします。

名称: 脱炭素未来研究シンポジウム 〜地域の脱炭素化と大学の役割〜
日時: 2024年6月3日(月)13:00〜16:00 
会場: 北九州国際会議場/オンライン 
主催: 北九州市立大学
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋

開会挨拶 北九州市立大学 学長 柳井 雅人
     文部科学省研究開発局環境エネルギー課長 轟 渉
     北九州産業学術推進機構理事長 松永 守央

【第1部】文科省プロジェクト報告
○基調講演 「脱炭素地域の実現をめざす社会実装研究にむけて」
 東京大学 大学院工学研究科 都市工学専攻 教授 藤田 壮

○研究報告 「地域の脱炭素化計画支援のためのツール開発と具体地域への適用」
 国立環境研究所 社会システム領域 室長 芦名 秀一

○研究報告 「再生可能エネルギー活用最大化のためのエネルギーマネジメント」
 北九州市立大学 環境技術研究所 カーボンニュートラル推進部門長/教授 松本 亨

【第2部】地域の脱炭素化と大学の役割
「カーボンニュートラル推進部門の設置について」
 北九州市立大学 環境技術研究所 所長/教授 井上 浩一

○パネルディスカッション
[ファシリテーター]
 北九州市立大学 環境技術研究所 カーボンニュートラル推進部門長/教授 松本 亨

[パネリスト]
・東京大学大学院 工学研究科 都市工学専攻 教授 藤田 壮
・国立環境研究所 社会システム領域 室長 芦名 秀一
・北九州産業学術推進機構理事長 松永 守央
・地球環境戦略研究機関 北九州アーバンセンター プログラムディレクター 林 志浩
・北九州市立大学 地域戦略研究所 SDGs推進部門長/教授 眞鍋 和博
・北九州市立大学 環境技術研究所 所長/教授 井上 浩一

○閉会挨拶 北九州市立大学 副学長 上江洲 一也

詳しくはこちらをご覧ください。