洋上風力発電 風車の建設にSEP船

SEP(セップ)といっても、9月とは全く関係なくて、Self-Elevating Platform (自己昇降式作業台)の略なのだそうです。

清水建設が発注し、ジャパン マリンユナイテッドが建造した世界最大級のSEP船「Blue Wind」は、洋上風力発電施設の建設に使われます。全長142m、全幅50mで、風車数基分の部材をすべて積んで移動でき、4本の脚を海底につけて船体をジャッキアップできるので、波が高くても影響を受けずに作業できる優れモノです。

映像や写真が清水建設のサイトで見られます。

まずこの大きさに圧倒されてしまいますね。

また先月のことですが、日本の大陸棚が小笠原諸島の東側で12万平方km拡大されることになりました。これにより、排他的経済水域の外ではあるものの、レアメタルなどの資源開発ができることになります。

今後、技術開発や法の整備が進み、海洋の利用がますます活発になってきそうです。持続可能な開発が求められますね。

さて、横浜で海と産業に関するシンポジウムが開催されますので、ご案内します。

名称:うみコン2024 (海と産業革新コンベンション) 
日時: 2024年1月23日(火)10:00~17:00 
会場: 横浜市役所 
主催: 海洋都市横浜うみ協議会/横浜市/海と産業革新コンベンション実行委員会
参加費: 無料 

主な内容: 下記HPより抜粋 

【シンポジウム】
・基調講演
「第4期海洋基本計画と海洋開発重点戦略」
宮澤 康一 内閣府総合海洋政策推進事務局 局長

・庁内講演
「脱炭素社会の実現に向けた横浜港におけるカーボンニュートラルポートの取組について」
中野 裕也 横浜市港湾局 局長

・企業・団体講演
「ブルーカーボンと海洋産業」
桑江 朝比呂 ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 理事長

「世界最大級のSEP船の建造」
司 恭彦 ジャパン マリンユナイテッド株式会社 海洋エンジ作業船開発部長

「東芝の洋上風力事業への取組と海上輸送へのチャレンジ」
片山 仁 東芝エネルギーシステムズ株式会社 シニアフェロー

・学生講演
「海洋マイクロプラスチック問題の解決に向けた探索と合成生物学に取り組む学生たち」
竹内 航平 国立大学法人北海道大学 学部生3年次

・3国研シンポジウム
「海洋酸性化緩和とカーボンニュートラル貢献を目指す海中CDR(Carbon Dioxide Removal)技術」
吉田 弘 国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球環境部門 北極環境変動総合研究センター 
北極観測技術開発グループ グループリーダー

「水素燃料電池漁船の研究開発」
三好 潤 国立研究開発法人水産研究・教育機構 漁業生産工学グループ長

「水素やアンモニアを燃料とする未来の舶用エンジン」
市川 泰久 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 
環境・動力系 動力システムグループ 主任研究員

「横浜・金沢湾におけるブルーカーボン調査」
渡辺 謙太 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 
沿岸環境研究グループ 主任研究官

【ブース展示・ポスター展示】
海に関わる様々な研究機関・企業等が、最新の研究成果や技術・製品等を紹介・発信します。

【うみカフェ】
参加者と講演者が、コーヒー片手に気軽に語り合う場を設けることで、海に関する事業や研究などの理解を深めていただく機会を創出します。

詳しくはこちらをご覧ください。