”ペロブスカイト太陽電池”は、薄くて軽量、しかも曲げられるので、大変な優れものですが、少し名前が長い。Perovskite Solar Cellの頭文字をとって、PSCとします。
世界で初めての「PSCによるメガソーラー発電機能を実装した高層ビル」が東京に誕生しそうです。東京電力ホールディングスなど6社が進める千代田区内幸町の再開発事業において、地上46階建ての”サウスタワー”にPSCが設置されます。2028年に完成予定で、その発電容量は1,000kWを超えるそうです。一般家庭に設置されるソーラーパネルの発電容量の平均はだいたい4~5kWくらいなので、ざっくり言って200~250世帯分の発電容量に匹敵する計算になります。
PSCが桐蔭横浜大学の宮坂力教授らによって開発されたのが2009年。その後、発電の効率やコストの低下が進んで実用化に至ったわけですが、こうした技術の進歩の速さには時々驚かされますね。
革新的な環境技術。まだまだたくさんありそうです。そんなことがテーマのシンポジウムが開催されますので、ご案内します。
名称: 革新的環境技術シンポジウム2023
~2050年カーボンニュートラルを支えるイノベーション~
日時: 2023年12月20日(水)13:00~17:25
会場: イイノホール(東京)/オンライン
主催: 公益財団法人 地球環境産業技術研究機構
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
開会挨拶 理事長 山地 憲治
招待講演
「COP28の成果と今後の動向」
経済産業省 大臣官房審議官(環境問題担当) 小林 出
基調講演
「大阪・関西万博と脱炭素」
理事・研究所長 下田 吉之
「排出削減ポテンシャルとコスト-IPCC報告書等の検証と含意-」
システム研究グループリーダー 秋元 圭吾
「カーボンニュートラルの実現を目指したバイオものづくり技術の開発」
バイオ研究グループリーダー 乾 将行
「カーボンニュートラル達成に向けたCO2分離回収・有効利用技術開発の動向とRITEの取り組み」
化学研究グループリーダー 余語 克則
「国内におけるCO2地中貯留の実用化・事業化に向けて-変わる研究開発と新しい役割-」
CO2貯留研究グループリーダー 薛 自求
閉会挨拶 専務理事 本庄 孝志
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