今年もまたこの季節がやってきました。11月30日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)が開幕しました。12月12日に閉幕するまでの13日間、さまざまな会議が予定されています。
環境省の資料「COP28について」によると、想定される主要な論点やテーマとして以下の5つが挙げられています。
(1) グローバル・ストックテイク(GST)
(2) 緩和野心の向上
(3) 適応
(4) ロス&ダメージ
(5) 気候資金
環境省:「COP28について」
各国間においても各国内においても、様々な立場があり、複雑に絡み合った利害関係があります。これらをうまく調整していくのですから、合意に達するだけでも大変な仕事ではないかと想像できますね。
これまでに、
「2030年までに世界の再エネ発電容量を3倍にする」(日本を含む118カ国が誓約に賛同)
「2050年までに世界の原子力発電容量を3倍にする」(日本を含む22カ国が宣言に署名)
といった結果が出てきました。これを「成果」と見るか「妥協」と見るかは様々ですが、まだまだ会議は続きますから、この後どのような成果が出るのか、非常に楽しみですね。
さて、こうした国家間の話し合いが行われる一方で、地域レベルではどんなことが進んでいるのでしょうか。そんなことがテーマのシンポジウムが開催されるのでご案内します。
名称: 気候変動適応センター設立5周年記念国際シンポジウム
「地域の気候変動適応はどこまで進んだのか? 次に実践すべきアクションは?」
日時: 2023年12月14日(木)13:00~16:30
会場: ステーション・コンファレンス東京(千代田区)/オンライン
主催: 環境省、国立研究開発法人国立環境研究所
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
開会挨拶 環境省
「気候変動適応法に基づく政府の取組」
環境省地球環境局総務課気候変動適応室 中島 尚子
「地域気候変動適応センターの活動推進のための取組」
国立研究開発法人国立環境研究所
気候変動適応センター センター長 肱岡 靖明
Advancing adaptation through policy, planning and cooperations: Sharing some thoughts
through examples(政策、計画、協働を通じた適応の進展:事例を通じた考えの共有)
オックスフォード大学 兼 欧州地中海気候変動センター
シニアリサーチャー ロジャー・ストリート
Developing a web-based climate adaptation knowledge platform as an integrative part of an evolving national knowledge infrastructure in the Netherlands
(進化する国家知識基盤に統合されるウェブベースの適応情報プラットフォームの開発)
オランダNPO気候変動サービス(CAS)
戦略アドバイザー キム・ヴァン・ニューアール
信州気候変動適応センターにおける活動事例~市町村支援と学生との協働による気候変動影響調査~
長野県環境保全研究所(信州気候変動適応センター)
主任研究員 浜田 崇
三重県気候変動適応センターの活動事例~情報収集と発信、研究機関との連携~
一般財団法人三重県環境保全事業団(三重県気候変動適応センター)
事務局長 樋口 俊実
パネルディスカッション
-中長期的な地域の適応のあり方
-国・地域が次に実践すべきアクション
モデレータ:国立研究開発法人国立環境研究所
パネリスト:登壇者5名程度
閉会挨拶 国立研究開発法人国立環境研究所
理事長 木本 昌秀
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