昔、「ヒート」(1995年)という映画を見たことがあります。沈着冷静な強盗団のボスと、それを粘り強く追う刑事のせめぎ合いを描いたもので、題名通りのアツい内容でした。あまりにも強く印象に残っているので、いまでも「ヒート」と聞くとどうしてもこの映画のシーンが脳裏をかすめます。
ところで、別の「ヒート」の話です。住宅や商業ビルなどの建築物ではさまざまな電気機器が使われています。なかでも空調設備は消費電力が大きいため、省エネ対策において空調設備を見直すことは重要です。一般財団法人 省エネルギーセンターによると、オフィスなどにおいて消費されるエネルギーの4割以上は冷暖房なのだそうです。
日本では早い時期から「ヒートポンプ」技術が、エアコンや給湯器に使われてきました。これはストーブやガスヒーターなどのように屋内で熱を発生させるものではなく、空気中の熱を集めて移動させることで冷暖房に利用しているため、少ないエネルギーで大きな効果を生んでいます。欧州では、「再生可能エネルギー指令」によってヒートポンプで利用する大気熱(空気熱)は再生可能エネルギーとみなされていることもあり、2021年と2022年の2年間でヒートポンプ市場が2倍近く成長しているそうです。
国際環境経済研究所:欧州ヒートポンプ市場の急成長と日本への示唆
今年3月、EV世界販売台数トップのテスラのCEOイーロン・マスク氏が、持続可能なエネルギーの普及に向けた展望を示す「マスタープラン パート3」を公表しました。そこには「住宅・ビジネス・産業におけるヒートポンプへの切り替え」という項目も含まれています。注目度が増しているヒートポンプ。ますますアツくなっていきそうですね。
さて、省エネに向けた空調設備に関するセミナーをご案内します。電気ヒートポンプ(EHP)よりもさらに消費電力量を削減できる、ガスエンジンで駆動するガスヒートポンプ(GHP)の空調設備に関するものです。
名称: 昨今の社会情勢を考慮した「節電・省エネ」に貢献するLPガス空調
日時: 2023年11月17日(金)13:30~16:30
11月28日(火)13:30~16:30
会場: オンライン
主催: (一財)省エネルギーセンター
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
講演1 脱炭素社会に向けた空調設備の「節電・省エネ」の重要性
(省エネルギーセンター)
講演2 私たちを取り巻くエネルギー課題解決の大本命!省エネで災害に強いGHP
(ヤンマーエネルギーシステム株式会社)
講演3 GHPエネルギー源としてのLPガスの有用性
(ENEOSグローブ株式会社)
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