かにかま、すなわちカニ風味かまぼこは、国内だけでなく海外でも高く評価されており、不動の地位を築いたと言ってもいいのではないでしょうか。「カニ肉が入っていないのに’かにかま’という名前がついているのはけしからん」などという声は聞こえてきません。
しかし、こちらはそうはいきませんでした。今月フランスで、植物由来の原料を使用した食品について「ステーキ」「ハム」など、肉を連想させる名称の使用を制限する案が公表されました。肉が一切入っていないのに肉っぽい名前をつけてはいかん、ということですね。自分は子供時代に「大豆は畑のお肉だよ」などと教わってきたので、最近聞くことが増えてきた植物由来でサステナブルな「お肉風の食品」の話を耳にしてもとくに違和感を感じていませんでしたが、この規制案の背景には、畜産業や食肉加工業の方々の不満があるそうです。
そういう観点を知って改めてこの状況をみると、確かにそうですね。なるほど、肉ではないのに「これ、ステーキです」と言って売るのはどうもフェアではない気がしてきました…。ともあれ、みんなにとってフェアでサステナブルなのが一番いいですね。
さて、日本学術会議の主催でサステナブル経営に関するシンポジウムが開催されるので、ご案内します。
名称: 公開シンポジウム「サステナブル経営の実現を目指して」
日時: 2023年9月24日(日)13:30~16:30
会場: 筑波大学東京キャンパス/オンライン
主催: 日本学術会議経営学委員会「SDGsと経営実践・経営学・経営学教育を検討する分科会」
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
〇開会の挨拶
高村 ゆかり(日本学術会議副会長、東京大学未来ビジョン研究センター教授)
〇共催の挨拶
上林 憲雄(経営関連学会協議会理事長、日本学術会議連携会員、神戸大学大学院経営学研究科教授)
〇セッション「サステナブル経営の現状と課題」
総合司会:西尾 チヅル(日本学術会議会員・経営学委員会委員長、筑波大学副学長・ビジネスサイエンス系教授)
・報告1「マーケティング・市場対応における経済性と社会性」
村松 潤一(日本学術会議連携会員、岐阜聖徳学園大学経済情報学部教授、広島大学名誉教授)
・報告2「サステナブル経営に向けた人的資源管理」
森田 雅也(日本学術会議連携会員、関西大学社会学部教授)
・報告3「会計・企業価値評価における経済性と社会性」
阪 智香(日本学術会議連携会員、関西学院大学商学部教授)
〇パネルディスカッション「サステナブル経営の実現に向けて」
・ファシリテーター:上林 憲雄(経営関連学会協議会理事長、日本学術会議連携会員、神戸大学大学院経営学研究科教授)
パネリスト:
・夫馬 賢治(株式会社ニューラルCEO、信州大学グリーン社会協創機構特任教授)
・竹ケ原 啓介(株式会社日本政策投資銀行設備投資研究所長)
・岩田 喜美枝(住友商事株式会社社外取締役、味の素株式会社社外取締役、株式会社りそなホールディングス社外取締役)
・村松 潤一(日本学術会議連携会員、岐阜聖徳学園大学経済情報学部教授、広島大学名誉教授)
・二神 枝保(日本学術会議連携会員、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授)
・西谷 公孝(日本学術会議連携会員、神戸大学経済経営研究所教授)
〇閉会の挨拶
奥林 康司(日本学術会議連携会員、神戸市外国語大学教育研究学外評議員)
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