資源循環のスゴイ技術 80倍の効率でパラジウムを回収

東京オリンピックで使用された約5000個の金・銀・銅メダルが、全国各地から集められたリサイクル金属を使用して作られたことを覚えていますか? その成功の裏には金属リサイクル技術と資源循環システムの構築がありました。興味深いですね。

また、最近の記事で知ったのですが、京都大学発のスタートアップ株式会社DPSが、ある粉末素材の大量生産を2024年度までに始めるそうです。これを使って工場の廃液などから希少金属のパラジウムを回収すると、従来の80倍の効率で行えるとのこと。80倍ですよ、80倍。1日8時間工場を稼働させていたとして、10日間かけて回収していた分を、たった1時間でできるということですから、とてつもない話です。

京都大学のサイトにDPSの代表のインタビュー記事(2021年9月)があります。こちらも実に興味深いですよ。

さて、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が6年間にわたり実施した「高効率な資源循環システムを構築するためのリサイクル技術の研究開発事業」における研究開発成果の報告会が行われますので、ご案内します。

名称: 第47回新産業技術促進検討会シンポジウム NEDO『高効率な資源循環システムを構築するためのリサイクル技術の研究開発事業』成果報告会
日時: 2023年9月28日(木)13:30~17:30(予定)
会場: イイノカンファレンスセンター(東京都千代田区)/オンライン
主催: モノづくり日本会議、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
参加費: 無料

主な内容: 下記HPより抜粋 

・開会挨拶 
 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 環境部部長 福永 茂和 氏

・主賓挨拶
 経済産業省 産業技術環境局 資源循環経済課課長補佐 吉川 泰弘 氏

・プロジェクトの概要説明 
 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 環境部3Rグループ主任研究員 今西 大介 氏

・基調講演  
 学校法人東海大学副学長、政治経済学部教授 細田 衛士 氏

・研究開発の全体像
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 環境創生研究部門首席研究員, 
 SUREコンソーシアム 会長 大木 達也 氏

・廃小型デジタル家電製品の自動選別・解体システムの開発
 国立研究開発法人産業技術総合研究所 環境創生研究部門 
 資源価値創生研究グループ上級主任研究員 古屋仲 茂樹 氏

・プリント基板・素子選別の自律制御化 -トランスフォーマブル選別システム(総合バルク選別)の開発-
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 環境創生研究部門首席研究員, 
 SUREコンソーシアム 会長 大木 達也 氏

・多品種少量製錬技術の開発/希土類元素
 1.隣接する希土類元素の相互分離技術開発
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 
 資源循環技術研究チーム 研究チーム長 成田 弘一 氏
 
 2. 希土類磁石からの簡便なリサイクルプロセスの開発
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 
 資源循環技術研究チーム 主任研究員  大石 哲雄 氏

・閉会挨拶 
 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構環境部統括研究員 藤垣 聡 氏

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