東京のとある運送会社。朝、出勤する時に「今日はちょっと名古屋と大阪と金沢と熱海と仙台と、えーと…、あと、岡山まで荷物を運んでくるよ」と言ったトラック運転手が、夕方には仕事を終えて「ただいまー」と帰宅する…。そんな時代が近づいています。
スウェーデンのアイライド社(Einride)が開発した「ポッド」という自動運転トラック。
名前とこの雰囲気を見ると、「2001年宇宙の旅」に登場したスペースポッドを連想しますね。基本的にはシステムで自動運転をするのですが、必要が生じればなんと、1人のオペレーターが遠隔操作で一度に10台のトラックを操作できるのだそうです。トラックに乗らなくても、オフィスで運送作業ができてしまうんですね。この「ポッド」、去年6月にはアメリカの公道で運用する許可を取得しています。どうなって行くんでしょうか。楽しみです。
日本は「物流の2024年問題」に直面しています。働き方改革関連法で定められる時間外労働の上限規制によって、トラック運転手の拘束時間の短縮、移動距離の制限、時間外労働への割り増し賃金引き上げなど、さまざまな変化が起こります。
働き手の負担を軽減することと同時に採算性も確保しなければならず、多くの運送会社は対応に苦慮しています。しかしこうしたことをきっかけに、自動運転のトラックや、ドローンを活用した運送システムなど、より効率的で安全で環境にもやさしい運送手段が導入されていくといいですね。
「新スマート物流」のシンポジウムが開催されるので、ご案内します。
名称: 第2回新スマート物流シンポジウム物流2024年問題に挑む
~加速する新スマート物流の取組みと今後の可能性~
日時: 2023年7月7日(金)10:00~12:00
会場: ベルサール神保町アネックス(東京都千代田区)/オンライン
主催: 全国新スマート物流推進協議会
参加費: 無料
主な内容: 下記HPより抜粋
・主催者代表挨拶
全国新スマート物流推進協議会 会長 竹中 貢(北海道上士幌町長)
・基調講演「デジタルの力で実現する地方発の豊かな社会づくり」
デジタル大臣 河野 太郎
・テーマ講演「物流2024年問題への対策とドローン物流への期待」
国土交通省 鶴田 浩久
・成果・事例紹介「全国新スマート物流推進協議会の取組み・成果 及び 事例紹介」
新スマート物流導入成果、先行自治体の共同配送、貨客混載の事例等(登壇者調整中)
・製品・サービス紹介「地域物流の効率化のための新製品・新サービス」
「KDDIスマートドローンの運航管理システム」及び「SkyHubR?TMS」とその連携について
KDDIスマートドローン株式会社 代表取締役社長 博野 雅文
株式会社NEXT DELIVERY 代表取締役 田路 圭輔(全国新スマート物流推進協議会 理事)
・パネルディスカッション「物流2024年問題に挑む~持続可能な地域物流の実現に向けて」
・閉会挨拶
全国新スマート物流推進協議会 常任理事 舩木 直美(山梨県小菅村長)
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