シンポジウム「最終氷期以降の日本列島の気候・環境変動と人類の応答」

6,600万年前に恐竜が絶滅した原因として考えられている最も有力な説は、巨大隕石の衝突によって大量の塵が発生し、太陽光が遮られて地球が寒冷化したというもの。他にも、現在のインドのデカン高原で大規模な噴火活動があったこともひとつの要因に挙げられています。

気候の変動が、地球に生きるものたちに大きな影響を与えるのは間違いありません。

人類もまた、大きな気候変動に対応してきました。ひとつの例ですが、氷河期で海面が低くなった頃、現在のベーリング海峡が陸続きになりました。このことがきっかけで人類は初めてアジアから北米に歩いて移動したと考えられています。

過去、日本列島ではどのように気候が変動し、人類はどのように対応してきたのか。そんなことがテーマのシンポジウムがありますのでご紹介します。

名称: 日本学術会議公開シンポジウム 「最終氷期以降の日本列島の気候・環境変動と人類の応答」
日時: 2023年6月11日(日)13:00~17:20
会場: オンライン
主催: 日本学術会議 地球惑星科学委員会国際連携分科会、地球・人間圏分科会
共催: 日本第四紀学会、島根大学エスチュアリー研究センター
参加費: 無料
主な内容: 下記HPより抜粋 
齋藤文紀(日本学術会議連携会員、島根大学エスチュアリー研究センター長・特任教授)

「過去15万年間の気候変動」
阿部彩子(日本学術会議連携会員、東京大学大気海洋研究所・教授)

「現生人類がたどってきた道」
海部陽介(日本学術会議連携会員、東京大学総合研究博物館・教授)

「アイスエイジから現在までの海水準:ヒトは歩いて海峡を渡れたか?」
横山祐典(東京大学大気海洋研究所教授)


「最終氷期における日本周辺の海洋環境」
郭 新宇 (愛媛大学沿岸環境科学研究センター長・教授)

「年縞から見た「暴れる気候」と人間の歴史」
中川 毅 (立命館大学古気候学研究センター長・教授)

「日本列島の現生人類文化の出現、定着、変化」
出穂雅実(東京都立大学人文社会学部・准教授)

「古代ゲノムから見た日本列島の現生人類」
太田博樹(東京大学大学院理学系研究科・教授)

「樹木年輪から見た年から十年単位の気候変動」
中塚 武 (名古屋大学大学院環境学研究科・教授)

「縄文・弥生社会の環境構築」
松本直子(岡山大学文学部教授)

など。

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