北極圏の雪にもプラスチック

まったく人工物が無い、真っ白な雪の大地。静寂の中、突然ボコッと雪が盛り上がり、崩れる。冬眠から目覚めたシロクマの親子がゆっくりと姿を現わす。そんな光景が目に浮かぶのが北極圏です。

少し前のことになりますが、2019年8月にBBCの報道で、北極の雪1リットルの中に5mm以下のプラスチック片がなんと1万個以上混じっていたことが分かりました。

BBC:「北極にプラスチックの雪が降っている・・・・最新研究で明らかに」

ドイツとスイスの研究チームが調べたところ、プラスチック以外にも、ゴム片、合成繊維も見つかったとのこと。たまりませんね。シロクマたちも、ふと手元を見た時に「な、なんだこれは!」と驚いていることでしょう。

人間の活動の影響がこんな形で北極にまで及んでいるとは、まったく、大変なことが起きていますね…。

6月5日の世界環境デーに合わせて、プラスチックと環境や再利用に関するセミナーが行われますので、ご案内します。

名称: 世界環境デー「プラスチックの生と死、そしてその後:グローバルな視点から」
日時: 2023年6月5日(月)17:00~19:00
会場: オンライン
主催: 東京大学国際高等研究所東京カレッジ
参加費: 無料
主な内容: 下記HPより抜粋
 プラスチックは現代社会の私たちの生活に欠かせません。一方で、過剰で無計画なプラスチックの利用は、気候変動を引き起こす状況を悪化させ、海や陸、動物や人間の生命を脅かしています。このパネルでは、プラスチックが環境にもたらす化学の問題、廃棄されたプラスチックの処理に関わる人々の生活、小規模でローカルなプラスチックの再利用に関する科学と経済の課題、政策を調整する政府のメカニズム、マイクロプラスチックが動物や人間にもたらす様々な危険に焦点をあて議論します。

・講演者
Robin JEFFREY (シンガポール国立大学 教授)
Assa DORON (オーストラリア国立大学 教授)
Aparna AGARWAL (オックスフォード大学 研究員)
Anish MALPANI (WITHOUT by Ashaya 設立者)
中谷隼 (東京大学大学院 工学系研究科 教授)

・司会
Trent BROWN(東京大学東京カレッジ准教授)

*日本語同時通訳があります。

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