子供の頃から「森林破壊が進んでいる」ということを繰り返し聞いてきたので、森林破壊については、
「なかなか止められないな」
「止めるのは難しいんだな」
「いや、もう人類が滅ぶまで止まらないのでは…」
と、どんどん悲観的に考えるようになっていましたが、最近たまたまウォール・ストリート・ジャーナルのポッドキャストで「インドネシアがどうやって森林破壊を抑え込んだか」(How Indonesia Tamed Rainforest Destruction)という番組を聴きました。(WSJ: The Journal, 4/6/2023)
インドネシアといえば、パームヤシのプランテーションの開発のために森林がどんどん失われているというイメージでしたが、最近、政府の施策、取り締まりやNGOの活動、近年の山火事の大被害など様々な要因が作用して、その消失が減速しているという話でした。
ほんとかな、と思って調べたら、世界資源研究所(World Resources Institute, WRI)のサイトに出くわしました。
WRI: How mush forest was lost in 2021?
2021年の世界の森林の状況について書かれており、残念なことに「2021年に熱帯地方で1,110万haの森林が失われた」という状況ですが、インドネシアについては、5年連続で原生林の消失面積が低下していて、グラフでも示されています。(見出し「Indonesia reduced primary forest loss for the fifth straight year」の部分)
インドネシアで行われている対策などで他の国にも適用できるものがあるといいですよね。ただ、インドネシアでも消失が止まったわけではないので、まだまだ楽観視していいわけではないですけれども…。
さて、森林や林業についてのシンポジウムが開催されますので、お知らせします。
名称: G7宮崎農業大臣会合再度イベント
持続可能な木材利用によるネット・ゼロ及び循環経済の実現に向けて
日時: 2023年4月21日(金)10:30~11:50
会場: シーガイア コンベンションセンター/オンライン
主催: 林野庁
参加費: 無料
主な内容:(下記HPより抜粋)
・第一部 基調講演
「気候変動対策における森林・林産物の役割」
アラン・オルガンスキ氏(米国イェール大学建築学部教授)
・第二部 パネルディスカッション
モデレーター: シャーム・サックル氏(ITTO事務局長)
パネリスト:
・G7国(調整中)「マス・ティンバーの活用がもたらす未来」
・国際機関(調整中)「持続可能な木材をめぐる国際的潮流」
・中静 透氏 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 所長)
「持続可能な森林・木材の利用とイノベーション」
・タン・ティン・ワイ氏(マレーシア木材協議会 最高執行責任者代理 兼 国際事業開発部門長)
「生産国の民間セクターにおける持続可能な木材の展望」
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