だって人間ですから、うんうん、そういうことだってありますよね…。この記事を目にした時、かなり驚きましたが、そんな感想を持ちました。
3月25日、EUとドイツ政府がエンジン車の販売継続を認めることで合意しました。
これまでは脱炭素実現のため「2035年までにハイブリッド車を含むエンジン車の新車販売を禁止する」というなかなか厳しい方針でしたが、ここに来て「合成燃料を使うなら良い」という条件付きで、エンジン車の販売を継続することが容認されたわけです。EUの方針転換ですね。
当初の厳しい方針にはドイツだけでなく、イタリア、オーストリア、ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリアも反対姿勢だったそうです。価格や、雇用、資源調達などの問題、そしてそもそもこれだけの数の反対国があることを考慮すると、この方針転換は、むしろ現実的な感じもしますね。
EUは、世界のGDPの約6分の1を占める経済圏ですが、世界に与える影響はこの「6分の1」という数字以上に大きい感じがします。まだまだ、これからもひっくり返ることがあるかもしれませんから、ますます目が離せませんね。
さて、そんな世界の動きが気になるなか、経済開発協力機構(OECD)の取り組みに関する国際的な視点からのシンポジウムをご案内します。
名称: OECDシンポジウム 気候変動および環境分野におけるOECDの取り組みとG7への貢献
日時: 2023年4月17日(月)16:00~18:00
会場: オンライン
主催: 環境省
共催: 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)、OECD東京センター
参加費: 無料
主な内容:(下記HPより抜粋)
・基調講演
「OECDの気候変動、環境政策における今日の取り組み」(仮題)
ケリー=アン・ジョーンズ OECD 事務次長
・講演
「G7 気候・エネルギー環境大臣会合への貢献」
シャードゥル・アグラワラ OECD 環境総局環境経済統合課長
ワリド・ウエスラティ OECD 環境局環境・移行・レジリエンス課長代行
・パネルディスカッション
「気候・環境分野でOECDに期待される役割」
モデレーター: 小嶋 公史 IGES 関西研究センター プログラムディレクター/上席研究員
ケリー=アン・ジョーンズ OECD 事務次長
シャードゥル・アグラワラ OECD 環境総局環境経済統合課長
ワリド・ウエスラティ OECD 環境局環境・移行・レジリエンス課長代行
蟹江 憲史 慶応義塾大学SFC 政策・メディア研究科 教授/環境情報学部 教授
小野 洋 環境省地球環境審議官
・閉会挨拶 高橋 康夫 IGES所長
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