U5Hは脱炭素への目標を強化中

アメリカでは時々テキサス州の独立機運が話題になりますが、日本でこんなことが起こっているとは知りませんでした。東西で見ても南北で見ても日本のほぼ中心にあるといわれる五つの国が連邦を形成しているようです。「摂津」「但馬」「淡路」「播磨」「丹波」からなる「兵庫五国連邦」(U5H)です。

公式サイト:兵庫五国連邦

なんとも遊び心あふれる兵庫県ですが、その一方で2020年9月には、2050年二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すことを表明しました。

2022年3月には、それまでの「兵庫県地球温暖化対策推進計画」を改定しました。

「兵庫県地球温暖化対策推進計画」(改定案)に関する県民意見提出手続(パブリック・コメント手続)の実施結果

詳細は計画の概要などを参照していただいくとよいのですが、いくつかのポイントを拾い出してみます。

・CO2排出量の削減目標の強化:
 CO2排出量について、2030年度に’35%’削減(2013年度比)だったものを’48%’削減に設定した。

・再生可能エネルギー導入目標の強化:
 2030年度には再エネ発電量とその比率を’80億’kWh(約23%)から’100億’kWh(約30%)に設定した。
 
・人材育成とグリーンイノベーションへの支援:
 地球温暖化対策に資する人材の育成、研究、技術開発をおこなう。

設備やシステムといったハード面での拡充もさることながら、未来に向けた人材を育成していくことが欠かせないことが伺えます。

この計画の策定にあたっては県民からの意見や提案を募集しており、文書にまとめられています。

「提出された意見等の概要とこれに対する考え方」

様々な見方・考え方をみることができるのと同時に、それに対する県の応答も書かれているので、大変興味深いですよ。

その兵庫県が脱炭素のシンポジウムを行いますので、ご案内します。

名称: 脱炭素社会推進シンポジウム ~ひょうごから発信する脱炭素社会~
日時: 2023年2月2日(木)14:00~16:30
会場: 兵庫県公館/オンライン
主催: 兵庫県、株式会社三井住友銀行、国立大学法人神戸大学、公益財団法人地球環境戦略研究機関
    (IGES)、株式会社神戸新聞社
参加費: 無料
主な内容:
・基調講演
「今求められる脱炭素経営~変革の時代にチャンスを掴むための戦略~」
  公益財団法人 地球環境戦略研究機関 参与 西岡秀三氏

・事業紹介
「企業の脱炭素化に向けて~ひょうご版再エネ100事業の紹介~」兵庫県環境部環境政策課兵庫県

・基調講演パネルディスカッション
「脱炭素経営で世界をリードする兵庫へ」
<パネリスト>
 三井住友銀行 サステナビリティ本部 副本部長  金子忠裕氏
 神戸大学 カーボンニュートラル推進本部 本部長  玉置久氏
 地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター プログラムディレクター  小嶋公史氏
 神戸新聞社 経営企画局 経営企画部 専任部長 編集委員  辻本一好氏
 兵庫県環境部長  菅範昭氏
<コーディネーター>
 地球環境戦略研究機関(IGES)理事長  武内和彦氏

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