12月5日、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所で、核融合反応において、投入したエネルギー以上のエネルギーを生み出すことに世界で初めて成功しました。
科学的な話としても、脱炭素に向けた動きの話としても非常に興味深いのですが、それよりも興味を引いたのが、12月13日に行われた米エネルギー省の記者会見でした。
ジェニファー・グランホルム長官はハーバード・ロー・スクールで博士課程を修めた弁護士でもある政治家で、1998年に女性初のミシガン州司法長官に就任。2003年にミシガン州初の女性知事に就任し、2期を務める間に州の財政を立て直し、新エネルギー産業の促進を進めた人物です。バイデン政権になってエネルギー長官に指名されました。
記者会見の映像をみると、そんな長官が心底わくわくしながらこの成功について語る様子が伺えます。
この中で、(0:35あたりから)この成功について「大統領だったら、たぶんBFDと言ったと思います」と言って会場で笑いを誘っていました。
なぜこれが受けたのかは、2010年の当時副大統領だったバイデン氏の失言が関係あるようですが、グランホルム長官の気さくな人柄が垣間見えて、面白いなと思いました。
まだまだ実用化への道のりはながい核融合ですが、少しずつ進んでいくことを期待します。