多様性は強靭性 ジャガイモの教訓

1845年夏、冷夏と長雨によりアイルランドでジャガイモの疫病が発生し、全土に拡大しました。ジャガイモを主食としていたアイルランドでは、誤った政策も相まって、約100万人が飢餓や病気で死亡する大飢饉にまで発展。約5年間に人口の25%にも及ぶ人々が死亡あるいは国外に移住して、歴史的な災害となってしまいました。

実はこのときヨーロッパで栽培されていたジャガイモは品種に偏りがあって、遺伝的多様性がほとんど無かったため、この病原菌の感染に耐えられるジャガイモが無く、被害が広範囲に広まったそうです。

環境が変化するとき、多様性を持たないものは生き残れないのかもしれません。

いま、クルマの脱炭素を考えるとき、欧州では主に電気自動車が強調されますが、長期的に見たとき、果たしてどうなるでしょうか…。

日本では電気自動車や燃料電池車だけでなく、既存エンジンにカーボンニュートラル燃料を使う「脱炭素燃料車」でレースに参戦する企業が増えています。

TOYOTA GAZOO Racing:【2022スーパー耐久開幕】仲間たちと共に。カーボンニュートラル 挑戦の旅路

様々な可能性の追求。期待したいですね。

さて、公益財団法人 国際通貨研究所の主催で「アジアのエネルギー・トランジションと日本の取るべき道」という無料ウェビナーが行われるので、以下、抜粋してご紹介します。

「アジアのエネルギー・トランジションと日本の取るべき道」

日時: 2022年7月29日(金)15:00~16:30
主催: 公益財団法人 国際通貨研究所
内容: 講演 及び パネルディスカッション

概要:
ウクライナ危機により、欧州はロシア依存の脱却に向けて、さらに脱炭素政策を加速させようとしています。日本やASEANが脱炭素を進めるためには、エネルギー・トランジションの加速やファイナンスの推進が不可欠となっていますが、本ウェビナーでは、今般の情勢変化を踏まえ、日本はどのような戦略を取るべきかという視点から議論します。

詳しくはこちらをご覧ください。