空飛ぶマンタ モビリティの将来

「マンタ」と聞くと、巨大な体で深く青い海中を羽ばたくようにゆっくりと優雅に泳ぐ姿を連想します。エイの仲間でプランクトンを食べるおとなしい魚ですが、頭部に角のようなヒレ状器官があるために、英語では”悪魔の魚”(devilfish)とも呼ばれています。

最近、なかなか格好いい別のマンタを見つけてしまいました。

ANN2 VTOL / Credit: Mondlicht Studios, MANTA Aircaft

イタリア・ロンバルディア州の航空機メーカー、マンタ・エアークラフト(MANTA Aircraft)社です。

動画: マンタ・エアークラフト 紹介ビデオ

ハイブリッド推進システムを備えた垂直/短距離離着陸機(HeV/STOL)で、まだ実機の1/3スケールの試作機しかありませんが、目標とする性能としては航続距離が300kmから1,000km、巡航速度は時速300km以上で、運用コストはヘリコプターよりも安くなるとされています。

医療チーム、臓器、患者の輸送を手がけるイタリアの航空会社Avionord社と契約し、2026年には15機を納入する予定になっています。

脱炭素や自動化を取り入れた新たなモビリティへの変化は、少しずつ空でも、陸でも、海でも起こっています。どんな姿に変わっていくのか、ちょっとわくわくしますね。

東京大学が「モビリティの将来」という公開シンポジウムを行いますので、ご案内します。講演のテーマは、

・電気自動車の走行中給電
・自動運転の社会実装と柏地区での取り組み
・海運CO2削減に関する技術と政策
・航空機の電動化
・内航船のEV化と自動運航の技術動向
・持続可能な動力エネルギーシステム

となっており、まさに陸海空のモビリティにおける現在の取り組みや実用までの課題などについていろんな話が聞けそうですね。

日時: 2022年6月7日(火)13:00~15:40 
開催方式: オンライン配信 
参加費: 無料
主催: 東京大学大学院 新領域創成科学研究科

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