トキと暮らす島の脱炭素 佐渡

「男のなかの男」という言葉は、ジェンダー意識が変わりつつある今ではやや微妙ですが、男に対する最大級の賛辞ととらえる世代もまだあるでしょう。それに似て、トキの学名Nipponia nippon (ニッポニア・ニッポン)というのは「日本のなかの日本」みたいで、これ以上日本らしい鳥はいないぞという響きがします。

日本の野生トキは絶滅しましたが、中国から贈られたペアの人工繁殖が成功し、2008年には、日本産の野生トキの最後の生息地だった新潟県佐渡で再導入(野生復帰)されました。現在は佐渡市のシンボルである「市の鳥」になっており、佐渡トキ保護センター、トキの森公園、トキ交流会館などの施設だけでなく、佐渡トキマラソンまであります。

環境省 佐渡自然保護官事務所:トキの島 佐渡

先日公表された環境省の「脱炭素先行地域(第1回)」に、その佐渡市が選ばれました。離島特有の課題を解決しつつ、
「トキと共に暮らす環境の島」
「災害時にも安心して暮らせる防災の島」
「自立分散・再生可能エネルギーを活用した持続可能な島」
を目指す佐渡市の取り組みは、他の地域にとっても参考になることが多いと思います。取り組みの概要が報道資料にあります。

佐渡市のサイト: 報道資料(令和4年4月26日)

また、新潟県は「新潟県2050年カーボンゼロの実現に向けた戦略」をこの3月に策定しています。新潟県脱炭素ポータルサイトでは、キャラクターのレルヒさんの取材日記が面白いです。

また、新潟県の「地域創生プラットフォーム SDGsにいがた」準備会の主催で、「SDGsにいがたセミナー」が行われ、「新潟県2050年カーボンゼロ戦略」などについての講演がありますのでご紹介します。

 <開催概要>
日時: 5月26日(木)午後2時~午後3時30分
方法: Zoomウェビナーによるウェブセミナー
演題: 「新潟県の脱炭素社会の実現に向けて『新潟県2050年カーボンゼロ戦略』など」
新潟県  環境局 環境政策課長 覚張昌一氏

詳細はこちらをご覧ください。