しがローカルSDGs研究会からフォーラム「ドイツに学ぶ 地域からのエネルギー転換」

2019年ラグビーワールドカップの頃、ニュージーランド代表オールブラックスのドキュメンタリー番組を見たことがあります。最強のチームだから、選手たちは気持ちに余裕があるんだろうなぁ、なんて思っていたところ、「彼らは、最強であり続けなければならない重圧と戦っている」というような内容で、優勝できなければ敗北である、という覚悟でいると知り、いきなり平手打ちをくらったような衝撃を覚えました。

その時と同じといったら大げさかもしれませんが、こちらのグラフを見た時にも衝撃を受けました。ドイツ連邦環境庁が出した2018年環境意識調査の16ページにある一つのグラフです。

出所:ドイツ連邦環境庁 2018年環境意識調査

「以下の関係者(環境保護団体、連邦政府、地方自治体、市民、産業界)は、環境保護と気候変動対策を十分に行なっていると思いますか?」という質問に対して「十分行っている」と「だいたい十分行っている」と回答した人々の率が出ています。前回の調査は2016年ですが、なんと、あらゆる関係者に対して、その数値は前回を下回っています。とくに産業界に対しては、「十分やってるね」と考える人は15%から8%に減少しました。

ドイツは環境先進国ですから、国民もそういう自負があって、「十分やってるよ」「前よりもいいよね」という認識が大半なのではないかと想像していました。ところが、やはりトップレベルの人々の志は高く、現状に甘んじることなどあり得ないのですね。

ビールは激安、環境意識はとんでもなく高いドイツ。ショルツ首相は就任早々、国の舵取りが大変な状況ですが、この中でどう環境問題にも対処していくのか、目が離せませんね。

しがローカルSDGs研究会からフォーラム「ドイツに学ぶ 地域からのエネルギー転換」のお知らせがあります。

【ご案内】 SL2フォーラム「ドイツに学ぶ 地域からのエネルギー転換」

今年3月に公開された、ドイツの「再生可能エネルギー法」改正案には、電力供給を2035年以降ほぼ100%再生可能エネルギーによって賄うことを目指す方針が示されました。ロシアからのエネルギー輸入依存度を下げるためにも、再エネの拡大が重要で、安全保障のためにも最優先の公益であるとされています。

本フォーラムでは、ドイツの再生可能エネルギーの取組みについて学び、滋賀県が進める「CO?ネットゼロ社会づくり」について、若者を交えて考察します。どなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。

日 時: 2022年5月28日(土)15:00~17:10 ※オンライン開催(Zoom利用)
主 催: しがローカルSDGs研究会(SL2)
参加費: 無料

プログラム:
・開会挨拶
・基調講演 「ドイツの再エネ政策と、滋賀県の取り組みへの提案」
       ラウパッハ スミヤ ヨークさん(立命館大学経営学部国際経営学科教授)
・報告 「若者が望むサステナブルな社会とは」
     玉崎 蕗さん(Fridays For Future Shiga)
・ディスカッション 「CO2ネットゼロ社会を目指して、地域からできること、すべきこと」
   コーディネーター ディーガン美佐子(SL2理事)
   パネリスト    ラウパッハ スミヤ ヨークさん、玉崎蕗さん 他

参加申込方法: 以下の申込フォームからお申し込みください。
        https://forms.gle/gaW4cqNyQe789K9x7

※申込フォームがお使いになれない場合は、メールの件名を「5/28フォーラム申込」とし、お名前・ご所属・Email・TEL・お住いの市町名をご記入の上、以下まで送信してください。

SL2事務局Email:sl2.biwako@gmail.com

皆様のお申込みをお待ちしております。

●講師のプロフィールはこちらをご覧ください。
https://www.sl2biwako.net/sl2フォーラム