建築物への再生可能エネルギー導入

だんだん暖かくなってきましたね。
地球上に多種多様な生物たちが存在できるのも、突き詰めると全て太陽のおかげです。しかし、日照りがあまり長く続いて干ばつになってしまうと、農作物がうまく育たず、生活用水も不足するようなことに発展します。そんな時には古来、雨乞いの儀式が行われてきました。

ほんの一例ですが、インドのビハール州では、夜、未婚の娘たちに裸で田畑を耕させるという雨乞いの儀式があるそうです。「な、なんで裸なの?」と思いますが、話はこうです。

“インドラ(Indra)という雨を司る神がいる。この儀式は、雨を降らせていないインドラを困惑させるための手段である。娘たちは宗教歌を口ずさみながら畑を耕し、神に祈りを捧げる。これは、大雨が降るまで続ける。”

ということだそうですが、どうも、インドラという神様にまつわる話をもっと聞く必要があるようですね…。それはともかく、このような場所にメガソーラー発電施設を建設したら、日照りは大歓迎になって、こうした文化も変容していくのでしょうね。

世界を眺めたときに、太陽光発電の効率がいいのはどこなんでしょうか。
グローバル・ソーラー・アトラスというサイトを見ると、ひと目で分かります。

Credit: Map obtained from the “Global Solar Atlas 2.0, a free, web-based application is developed and operated by the company Solargis s.r.o. on behalf of the World Bank Group, utilizing Solargis data, with funding provided by the Energy Sector Management Assistance Program (ESMAP). For additional information: https://globalsolaratlas.info

やはりオーストラリア、中東、アフリカなど、暑くて乾燥していそうな地域がいいようですね。農業には厳しい環境ですが、太陽光発電にはもってこいの環境のようで、なんだか興味深いですね。

日本でも、もっと細かいスケールで、太陽光発電に適した場所が分かる地図を出している自治体があります。

・東京都: 東京ソーラー屋根台帳
・長野県: 信州屋根ソーラーポテンシャルマップ

「家を建てるなら、効率よく自家発電できる場所がいいよな~」などという要望にも応えられるというわけですから、素晴らしいですね。

建物への再エネ導入に関連して、WWFジャパンが主催するオンラインセミナーをご案内します。

「第2回 建築物への再生可能エネルギー導入策、長野県・京都府・自然エネルギー財団と考える(シリーズ 自治体担当者に聞く! 脱炭素施策の先行事例集 オンラインセミナー編)」
開催日時: 2022年4月28日(木) 15:00~17:00
参加料: 無料
プレゼンテーション:
(1)建築物の排出削減対策の今(仮)
    西田裕子様 自然エネルギー財団シニアマネージャー(気候変動)
(2)信州の屋根ソーラーマッピング・普及事業(仮)
    松本健様 環境部環境政策課ゼロカーボン推進室 再生可能エネルギー係長
(3)京都府条例に基づく建築物への再エネ導入義務制度等について
    岡山祥平様 京都府府民環境部エネルギー政策課課長補佐兼係長

詳細はこちらをご覧ください。

ソーラー屋根台帳、ソーラーポテンシャルマップについて、もっと詳しく知りたい方は、環境省の資料が参考になるかもしれません。開発の経緯、更新状況、誤差、利用者の意見・苦情、改善点などが書かれています。

「平成30年度 再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開等に関する委託業務の報告書」

この中の「第6章 太陽光発電のマッピングの精緻化作業の基礎検討」に詳細があります。