2022年3月9日のCENニュースレターで、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次評価報告書第2作業部会の報告書についてご案内しました。
3月21日から4月1日まで、第3作業部会が開催されており、4月4日には報告書が発表される予定です。
そもそもIPCCの報告書の構成はどうなっているか、要点を復習しておきます。
IPCCは1988年に発足。地球温暖化に関する科学的研究の収集・整理し、対策技術やその効果などに関する科学的評価(Assessment Report, AR)を行なっています。数年おきに評価報告書を発表しています。
第1次評価報告書(1990年)
第2次評価報告書(1995年)
第3次評価報告書(2001年)
第4次評価報告書(2007年)
第5次評価報告書(2014年)
第6次評価報告書(AR6。2022年発表予定)←いまここ
それぞれの評価報告書は、三つの作業部会の報告書と統合報告書からなっています。作業部会ごとに以下のようなテーマがあります。
■第一作業部会:「科学的知見」←AR6のこの部分は20201年8月に完了
気候システム及び気候変動に関する科学的知見の評価。
■第二作業部会:「影響、適応、脆弱性」←AR6のこの部分は2022年2月に完了
気候変動に対する社会経済システムや生態系の脆弱性、気候変動の影響及び適応策の評価。
■第三作業部会:「気候変動の緩和」←いまここ。2022年4月1日に完了予定
温室効果ガスの排出抑制及び気候変動の緩和策の評価。
WWFジャパンが、この新たな報告書のポイントを速報で解説する無料セミナーを開催するので、お知らせします。
以下、主な要点を抜粋します。
日時: 2022年4月18日(月) 14:00~16:00
主催: WWFジャパン
主な内容:
・国連交渉から見たIPCC新報告書の注目点
WWFジャパン 小西雅子
・第6次評価報告書第3作業部会評価報告書の注目点
国立環境研究所 社会システム領域 脱炭素対策評価研究室室長 増井利彦氏
・環境法から見たIPCC新報告書の注目点
国立環境研究所 社会システム領域 地域計画研究室主幹研究員 久保田泉氏
・環境ファイナンスから見たIPCC新報告書の注目点
森林総合研究所 生物多様性・気候変動研究拠点主任研究員 森田香菜子 氏
・対談(新報告書の解説深掘り) / Q&A