農地土壌による炭素の吸収について

土壌を炭素の貯留場所にしようという提案があります。農法を工夫することで、土壌中の有機物を増やそうというものです。

「地球温暖化対策計画における対策の削減量の根拠」のp142「農地土壌炭素吸収源対策」

これが、どの位の効果があるのかは議論のあるところでした。今回、9000を越える世界の土壌を調べたら、そもそも温度が高くなると土壌の呼吸が高くなり炭素が失われるという結果だった、という報告がでています。

Temperature effects on carbon storage are controlled by soil stabilisation capacities – Nature Communications

The extent to which temperature controls soil carbon storage remains highly uncertain. Here, the authors show that, globally, soil carbon stocks decline strong…

www.nature.com

土壌中の炭素は一般的に豊かな土地をつくります。その点で炭素が貯えられていることは望ましいことです。
しかし温暖化が進む中、炭素の長期的な隔離を土壌に期待するのは難しいのではないでしょうか。