「CO2」「気候危機(climate crisis)」がオックスフォード英語辞典見出し語に加わる

言葉の様々な用法を収集し解析して「英語」の歴史的発展まで辿るOED(オックスフォード英語辞典)。今回、これまで化学式を見出し語にしたものは2例しかなかったところに、2021年10月の定期見直しで新たに三例目を加えました。それが「CO2」二酸化炭素です。(ちなみに、先行した2つはNOXとH2Oです)

CO2は気候変動関連で頻繁に使われ、今や英語に深く染み込んでいるという判断です。今回の見直しでは他にも気候変動関連の語が多く検討されています。CENとして関心があるものに、今回の見直しで同じく新たに加わった「気候危機(climate crisis)」があります。

英紙ガーディアン(Guardian)は、切迫した感じがある「気候危機」を積極的に使っています。本会の「気候非常事態(climate emergency)」は、「気候変動(climate change)」では表現できていない危機感を込めたものでしたが、今や使用頻度が減少しつつあります。

「climate crisis」と 「climate emergency」の使用頻度を示すグラフ