イギリス王室ウィリアム王子の王立財団(The Royal Foundation of The Duke and Duchess of Cambridge)が運営するアースショット賞の「大切な大気を浄化する部門」に、農業廃棄物の低温炭化プロジェクトが選ばれました。
農業廃棄物の燃焼処理による大気汚染を防止し、炭化産物は燃料や肥料になることが評価されました。
常圧・低酸素での低温(200~300℃)熱分解はトレファクション(Torrefaction)と呼ばれ、石炭火力にバイオマスを混焼させるのにも利用されています。ネッツの一つであるBECCS(バイオエネルギー・二酸化炭素捕集貯留)への利用も検討されている技術です。
なおアースショット賞は、ケネディ大統領の「ムーンショット」になぞらえて命名されたもので、多くの人々を勇気づけ新しい技術の開発に寄与し、向こう10年で地球を修復しようという趣旨の賞だそうです。