パリ協定の目標達成に向けた「2030年に半減、2050年に実質ゼロ」という現在の日本政府の方向性を裏書きする論文が発表されています。
1.5℃を達成するとされる400余りの未来予測シナリオを精査したら、「エネルギー需要低減」、「エネルギー脱炭素化」、「土地利用管理適正化」、それに「大規模な大気中二酸化炭素の捕集」の全てに取り組み、少なくとも
その一部には現実離れするほどに思い切った緩和策を取ってはじめて、2030年に世界全体で二酸化炭素排出が200億トン程度に削減され、2050年代に実質ゼロになる可能性が生じるとのことです。「全ての緩和策に取り組む。
現実離れするほどに思い切って」。正しい方向とは言え、大変な覚悟が必要です。詳細は以下のURLにて受理済み論文を参照ください。
”All options, not silver bullets, needed to limit global warming to 1.5 °C: a scenario appraisal”
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1748-9326/abfeec