危険な暑さ 健康にもお米にも

最近「着るエアコン」という言葉をよく見かけるようになりました。様々なタイプがありますが、酷暑の中で作業する際にはかなり有効らしいので、やたら汗かきで熱中症にかかりやすい私も今年の夏は使ってみようかな、と考えているところです。

国際労働機関(ILO)が去年公表した報告書によると、世界で24億人の労働者が酷暑にさらされて深刻な健康被害を受けています。酷暑により毎年2,285万人が労働災害にあっており、1万8,970人が命を落としているそうです。アジア太平洋地域では労働者の74.7%が酷暑にさらされているとのことで、実に4分の3の人々が影響を受けていることになります。夏の屋外作業がキツいのは昔からですが、だんだんその危険度が増していますね。

この暑さは、人間だけでなく、お米づくりにも影響を与えています。農林水産省の資料「気候変動による水稲への影響」によると、夏季の高温の影響で品質の低下が多数報告されているそうです。こんな状況もあり、新潟大学では暑さに強い品種の開発に取り組んでいます。

NHK:新潟 暑さに強いコメの新品種開発 研究の最前線は/新潟大学

健康も農業も、私たちの生命維持の基盤ですから大事なところですよね。

さて、気候変動とお米づくりに焦点をあてたセミナーが開催されますのでご案内します。

名称: 令和6年度 第4回気候変動適応セミナー「米の将来予測と対策」
日時: 2025年1月21日(火)10:00~12:00 
会場: オンライン 
主催: 国立環境研究所 気候変動適応センター
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

「地球温暖化が水稲品質に及ぼす影響と適応策」
国立環境研究所 気候変動適応センター アジア太平洋気候変動適応研究室
室長 増冨祐司

「気候変動リスクに対応した新潟米の技術対策」
新潟県農林水産部農産園芸課
参事 瀧澤明洋氏

【パネルディスカッション】
(質疑含む) パネラー:講師2名
モデレーター:国立環境研究所

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