10月7日、世界気象機関(WMO)が「世界水資源の現状2023」を公表しました。
WMO:State of Global Water Resources report 2023
少しだけポイントを拾ってみます。
・2023年は過去33年間で世界の河川の水位が最低になった。
世界の集水域の50%の地域で流量が異常を示している。
通常水量以下になっているところがほとんどで、通常水量を超えているのはわずか。
・氷河の消失は600ギガトン以上で、過去50年で最大。2年連続で世界中の氷河が減少した。
・気候変動により水循環がさらに不安定になっている
・すべての人への早期警報で水関連の危険に対処すべき
・WMOはモニタリングとデータ共有の改善を求める
「600ギガトン」(=6,000億トン)と言われても、数字が大きすぎてイメージが湧かないので調べてみたら、一つの目安が見つかりました。1年間に日本で消費される生活水の量は約13ギガトンなのだそうです。とすると、600ギガトンはそれの46倍。つまり、日本の生活水46年分に相当する氷が1年で消えてなくなった、という話です。なんとも、すごいスケールの話ですね。
河川の水位が下がるとその影響は、生活・農業・工業用水の供給、エネルギー・材料・製品などの物流や旅客を担う河川舟運、水力発電など、とても広範囲に及びます。私たちの生活の基盤が揺らぐ、と言っても言い過ぎではありませんよね。
2022年、2023年にはヨーロッパでライン川やドナウ川の水位が低下して、船舶の航行が困難あるいは航行不能になったこともありました。一方、今年9月はヨーロッパ中部で記録的な大雨が続き、過去20年間で最大規模の洪水が発生し、死者も出ました。極端で不安定な状況ですよね。
こちらは2022年8月の記事ですが、世界各地で川の水位が低下している時の様子が分かります。
さて、山陰合同銀行の主催で脱炭素セミナーが行われますのでご案内します。
名称: 脱炭素セミナー2024 in 山陰
日時: 2024年10月29日(火)14:00~16:25
会場: 山陰合同銀行本店(松江市)/オンライン
主催: 松江市、株式会社山陰合同銀行、中国電力株式会社
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
【開会挨拶】
松江市、株式会社山陰合同銀行
【基調講演】
「ものづくり企業のカーボンニュートラルに向けた経済産業省の取り組み」
中国経済産業局 資源エネルギー環境部 カーボンニュートラル推進・エネルギー広報室
【事例紹介1】
「パーパス経営とカーボンニュートラルに向けた取り組み」株式会社platinum
【事例紹介2】
「ダイキンのカーボンニュートラルに向けた取り組み」
ダイキン工業株式会社 空調営業本部
【お知らせ1】
「脱炭素ソリューションサービスの紹介」
中国電力株式会社 販売事業本部
【お知らせ2】
「脱炭素に向けたサポートメニューの紹介」
株式会社山陰合同銀行
【閉会挨拶】
中国電力株式会社 販売事業本部
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