AIで古文書解読 さらなる発見に期待

関ヶ原の戦いで東軍についた戦国武将細川忠興は、とても筆まめな教養人で、生涯で書いた手紙は1830通もあると言われています。そのほとんどが息子の忠利にあてたものだったようで、栄養配分に気をつけて食事しなさいとか、同じものをたくさん食べないようにしなさい、など健康を気遣っていた様子が窺えるそうです。忠利は父から家督を譲り受けて小倉藩主になり、その後熊本藩主になりました。昔の文書から当時の人間模様が垣間見えて、面白いですよね。

熊本大学には288万枚にも及ぶ「細川家文書」が所蔵されており、現在も調査・分析が続けられています。忠利の口頭での命令を記録した「奉書」には、1627年に忠利が葡萄酒を製造させていたことが書かれており、これは「日本最古の国産ワイン」だと考えられています。また1629年には、当時鎮痛や咳止めなどの薬用として使われていたアヘンも製造させていたそうです。

7月26日、熊本大学とTOPPAN株式会社が「細川家文書」のうち判別が困難で未解読だった文書5万枚(950万文字)を、AIを使った文字認識ソフト(AI-OCR)でテキスト化したと発表しました。950万文字とは、驚きです。AIって、すごいですね。

・熊本大学と TOPPAN、くずし字 AI-OCR を活用した古文書の大規模調査のための独自手法を開発

これは約90年間の出来事が書かれている資料で、今回の調査では自然災害や疫病の流行などについての記述が300件以上見つかっています。当時の気候に関する記録から、また何か新しい発見があるかもしれません。

それにしても、日本国内には数十億点以上の古文書があり、まだ解読できていない歴史的資料はまだまだ沢山あるそうです。今後これらの解読が飛躍的に進むかもしれないと考えるとちょっとワクワクしますね。

さて、日本財団の海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で、関ヶ原を舞台に行われる異色のイベントがありますので、ご案内します。

名称: 武将に扮してごみ拾い対決「東西対決!天下分け目のごみ拾い合戦2024」
日時: 2024年9月8日(日)9:45~12:00 
会場: 関ヶ原笹小山交流館(岐阜県)
主催: 一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

このイベントは、歴史ロマン溢れる関ケ原町で、関ケ原合戦をモチーフに東軍と西軍の2チームが、ごみ拾いで対決するものです。関ケ原古戦場 決戦地周辺を会場とし、指定エリア内で集めたごみの質と量を競い合います。また甲冑など武将のコスチュームを身に着けて参加するとポイントがアップするなど、ゲーム要素を交えた楽しいごみ拾いイベントです。町からごみを無くす戦い。関ケ原のごみ拾い合戦に出陣しましょう!

詳しくはこちらをご覧ください。