木造の建物がCO2を固定するのに役立つ、とは聞いたことはありますが、この映像を見たらなるほど、合点がいきました。大きなマンションなので当然と言われればそれまでなのですが、いやもう、ここで使われている木材の量に圧倒されます。
木造建築物の寿命は、一般的に考えられているよりも長くて、例えばこの動画で紹介されている建物は適切な維持管理が行われたら、なんと75年以上の使用が可能だそうです。
国産木材が活用され、日本の林業の活性化に大いに貢献してくれそうですね。
昨年5月と7月のニュースレターで一般社団法人プラチナ構想ネットワークのイベントについてご案内しました。「地球が持続し、豊かで、すべての人の自己実現を可能にする社会」を「プラチナ社会」とし、それを目指して活動している団体です。
プラチナ構想ネットワークは昨年5月に、森林資源の持続的活用に焦点を当てた提言「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」をまとめました。木造建築物を大胆に普及させて、都市における炭素貯蔵量を増やす。木材需要の拡大をきっかけにして森林資源の管理を最適化。こうしたことを通して、現在の4倍の森林資源の活用し、CO2を1割削減、4.7兆円の経済効果を生み出す、というものです。
今年7月9日に、このビジョンを実現するための推進戦略とロードマップが公表されました。参考になればと思います。
「ビジョン2050 日本が輝く、森林循環経済」
実現に向けた推進戦略 (2024年7月)