気候変動は地球規模の話ですから、やはり世界の人々の暮らしに与える影響にも関心を持つ必要があります。それは、熱波や豪雨、洪水という自然現象による直接的な影響だけでなく、その対策として行われている、脱炭素に向けた様々な取り組みや行動から生じる問題に対しても目を向ける必要があるということです。世界の人々にとって本当に「いいこと」をしているのか、ということですね
脱炭素社会に向けて「公正な移行」が行われているのか、それを実現するにはどうすべきなのか。こうした点にも目を向けたシンポジウムが開催されるので、ご案内します。
名称: 【国際シンポジウム】気候危機とたたかうアジアの人々
~「公正な移行」の実現にむけた日本の役割~
日時: 2024年7月20日(土)14:00~17:30
会場: 法政大学/オンライン
主催: 国際環境NGO FoE Japan、Friends of the Earth Asia Pacific、
法政大学国際文化学部(FICオープンセミナーとして開催)
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
【第1部「気候危機のいま~アジア諸国での損失と被害の実態~】
パリ協定は世界の平均気温の上昇を産業革命以前と比べ1.5℃以下に抑えるという目標を掲げています。しかし、1.1℃の上昇でも、各地で深刻な気候災害が発生しています。アジアのコミュニティでは
何が起きているのでしょうか。最前線のお話を伺います。
・バングラデシュの事例(FoE バングラデシュ)
・パプアニューギニアの事例(FoE パプアニューギニア)
・インドネシアの事例(FoE インドネシア)
【第2部「脱炭素政策の裏側で~各地で進む、誤った気候変動対策~】
COP28では「化石燃料からの脱却」が合意されました。しかし現在、気候変動対策という名の下、化石燃料の利用を継続したり、新たな環境・社会問題を生み出したりする「誤った気候変動対策」が推し進められています。一体どのような対策が「誤った気候変動対策」なのでしょうか?
・アジアにおける化石燃料開発(FoE バングラデシュ)
・プラスチック問題と気候危機の関係(FoE スリランカ・韓国)
・日本のGX戦略の課題点(FoE Japan)
・炭素市場の問題点(FoE マレーシア)
【第3部「アジア諸国が考える公正な移行とは~私たちが目指す社会のあり方とは?~」
第3部では、気候危機から抜け出すためにすでに始まっている取組や、脱化石燃料の社会を目指す過程において留意すべき点について、アジア太平洋のメンバーから紹介いただきます。私たちはどのような社会を目指すのか、そして、そのような社会の実現に向けて日本は何ができるか、パネルディスカッションを通じて考えていきます。
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