抜いても抜いても生えてくる雑草。この暑くてどうしようもない時期に草むしりをしていると、この草どもはひょっとしたら、抜けば抜くほど生えてくるのではないか…、という恐怖にも似た錯覚を覚えてしまいます。ええい、もう二度と生えてこないように焼き払ってしまえ、などと古代の暴君めいた考えも浮かんできてしまいます。
そんなときに「グリーンインフラ」という言葉を改めて目にしました。自然環境が持っている機能をインフラ整備に活かして、社会の様々な課題の解決に役立てようという考え方です。例えば、
・海岸の防災林で津波の力を弱める。
・屋上緑化でヒートアイランド対策をするとともに、都市の貯水機能を高める。
・マングローブで台風や津波から沿岸を守る。
・遊水池や湿地を受け皿にして洪水を制御する。
・川の護岸工事や植樹を整備し、地域住民にも生態系にもメリットのある環境を創出する。
など、さまざまなことに反映されています。
スケールは小さいですが、目の前の雑草だって自然環境の一部です。暑さのせいか、つい視野が狭くなって排除することばかり考えてしまいましたが、うまく利用する方法はないものか…、と立ち止まって思案しているところです。
そんなグリーンインフラの取り組みについてのセミナーが行われるので、ご案内します。
名称: 令和5年度 第3回気候変動適応セミナー
日時: 2023年9月29日(金)15:00~16:30
会場: オンライン
主催: 国立環境研究所 気候変動適応センター
参加費: 無料
主な内容: 下記HPより抜粋
・「グリーンインフラ+(PLUS)」の取組みについて
清水建設株式会社 環境経営推進室グリーンインフラ推進部
部長 橋本 純 氏
・印旛沼(千葉県)でのNbS・グリーンインフラの取組みについて
国立環境研究所気候変動適応センター
副センター長 西廣 淳
・鼎談 自然の持続的な活用に向けた地域と企業の連携 ~事例を通して~
詳しくはこちらをご覧ください。
このセミナーのトピックについては、以下のページが参考になります。
・清水建設の「グリーンインフラ+」について:
https://www.shimz.co.jp/greeninfraplus/
・印旛沼でのグリーンインフラについて:
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/content/001491744.pdf